===ここから第二章です=====
==第一章は読みおわりましたか?===


















第二章「二つの過ち」


 

私達は蔵王ヒルクライム全参加者に謝らなければならないのかもしれない。

当日のあの凍るような天気。数メートル先も見えないような霧。泣きたくなる突風。

その原因となりえる2つの過ちを犯してしまっていたのだが、順を追って話を進める。


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小野さん「てんちょ~、蔵王様いるよ~。一緒に写真撮ろう~」


店長「あの~、蔵王様、一緒に写真いいですか?」


付添い人「ああ、いいですよ~。どうぞ、どうぞ」


店長「写真OKでました~。皆で撮りますよ」


店長「それじゃ、ワラガイハウスへ行きますよ~」


そう、福島県のとある場所に存在するという〈ワラガイハウス〉が宿泊場所である。



村上さん「店長。俺ツルハドラッグに寄って防寒着物色してから向かいます。」


店長「えっ。じゃ、俺もいこうかな」
 

しかし、ツルハドラッグにはフリルとレースの付いた可愛いストッキングしか見当たらず
いくら「旅の恥はかき捨て」とは言え、いい年したオジサンがマジカル少女な感じでヒルクライムするわけにはいかず、断念することとなった。



ワラガイハウスでの簡単な打合せ後は、夕食もがっつり。

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あれだけ受付会場で食べまくってたのに。ほぼ全員おかわりの二人前をペロリ。

明日レースであっても関係ない。
そこに食事があれば食べるしかないのだ。
 

後悔は喉を通り過ぎてからにすればいい!
 


そしてワラガイサイクリングの儀式である《火の神降臨の儀》を執り行う。
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火の神様①『私達を呼んだのは、またお前達か。よかろう、また火の祝福を与えてやろう』

火の神様①『ここに集う みんな の心の絆を結び、友情を深めれば、明日の活躍を約束しよう』


火の神様②『みんなの活躍に』

火の神様③『明日のビールに』


3人の火の神様にお越しいただき、

明日への意気込みを報告し火の祝福をうけるのである。

そして今年から導入したマイムマイム。
オジサン達が手を繋いで聖なる火の周りをグルグルとまわるのだ。
 

それはとても恐ろしい光景であり、
まさに悪魔を召喚している最中であるかのよう。
 

オジサン一人ひとりが恥ずかしそうステップを踏んでいるだ!!

幼い子供があの光景を目にしたらトラウマになったであろう。
 

 

さらに、
メンバーの結束力を高めるための円陣も初挑戦。


店長「ワラガイサイクリング初めての試みです。」

店長「もしシックリこなかったら今後二度とやりませんのでお付き合いお願いします」

 

店長「いくぞぉりゃぁ~」
メンバー「ばぉあぃ~っす!」
 

店長「わらがぁ~うぃ~~」
店長「きゃっつ」

メンバー「にゃー」
 

店長「きゃっつ」
メンバー「にゃー」
 

店長「きゃっつ」
全員「にゃぁぁぁ~~~~~~~~!!!」



《ついにパクッてやったぜ》



店長「ありがとうございました!なんとなくシックリきました。またその内やります」
 

カトピリさん、伏見さん「えっ!! 店長今のでしっくり来たの!? またやるの?」
 

店長「えっ!? ・・・」

 

《ちくしょぉ~、きっと近々またやってやる~》




などとしてる内に、
夜も深い闇の中に溶けていく。




 

【そして18日早朝】



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店長「朝だ!みんな起きて~」
 

スギハチさん「店長、おはよーございます。」
 

店長「スギハチさん、おはようございます。今日は寝れました?」
 

スギハチさん「今年は熟睡です。」
 

酒井さん、村上さん「おはよ~ございます。」


ワラガイ一同、全員が寝覚めよく起床し昨晩の儀式の後片付けと、
鬼軍曹率いる軍隊式ストレッチがおこなわれる。


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この朝日を浴びてる中で、あの悪夢であったかのようなレースがまってると誰が予想したであろうか。


 


犯してしまった二つの過ちを改めて見つめなおそう。
それは・・・


 

《一つ目の過ち》

蔵王様の所持するタマタマを食べようとするメンバー。
オカマになることを恐れた蔵王様の逆鱗にふれてしまったのである。


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※決して口をつけてはおりません。
 蔵王様に了承を得た上で食べるフリをした画像ですので過剰な反応は御勘弁ください


 

《二つ目の過ち》
キャンプファイヤーにて火の神様を降臨させ祝福を頂いたにもかかわらず、
水が出たことを喜ぶ踊りであるマイムマイムを踊っていたのである。
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蔵王様の逆鱗と、火の神様への侮辱が重なったことで
あの現実とは思えない現象がおきたのである。
 

 

つづく。