===ここから第二章です=====
==第一章は読みおわりましたか?===
 
 
 
第二章『ゴールドラインの謂れ』
 
 
 
磐梯青少年交流の家の駐車場を出発したワラガイ御一行様は、
ゴールドラインを目前に控え気合を入れなおしていた。

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店長「さぁ~皆さん、いよいよゴールドラインです。存分に坂を堪能しちゃいましょう」
 
メンバー「おぉぉ~~!!!」
 
鬼軍曹「どぉry”#$&”!!!」
 
鬼軍曹からも怒号ともつかない気合が飛び出す。
毎度の事ながら音域が人間以外にも恐怖を与えるのか周辺の虫達のざわめきだす。

 
今回のイベントは合宿とは言いつつもメインはサイクリングしながらの観光目的である為、
細やかな休憩を取ることにしている。
 
まずは第一回目の休憩。

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メローウッドゴルフクラブの入り口の木陰に入る。
 
標高が高いせいか涼しいのだが、その分太陽にも近いため皮膚表面をじりじりと焦がし始めている。
さらに3週間ぶりのサイクリングということで体がなまっており、地面に脚をついた瞬間から
約1分もの間、耳鳴りと眩暈が襲ってくる。
 
店長「よ~し、ここらで飯土井さんからもらった塩タブレットを補給しましょう」
 
メンバー「うぁ~い」
 
ここまで開始30分の出来事である。
・・・こんなんで大丈夫なのか?
 
 
意外な事に、
塩タブレットを補給すると全身が軽やかになる。

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元有料道路なだけあって眺望もすばらしい。
 
ゴールドライン最後の登り坂。

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ゴールドラインも下り基調となり【こがね平】付近に差し掛かった時、それは起こった。
 
 
〔ちゃりーん〕
 
村上さん「ん?お金おとしましたか?」
 
店長「げんそーく、ストーップ。あ、やっぱり村上さんも聞こえました?」
 
伏見さん「店長か、村上さんあたりから何かが落ちた音がきこえましたね」
 
店長「うんうん、500円硬貨くらいの大きなコインが落ちた音でした。」
 
 
 
みんなで、音の正体を確かめるべく自転車を降りて探し始める。


 
11人で道路全体を覆い探してるにもかかわらず音の痕跡さえも見えない。
 
 
山下さん「ゴールドラインって言うくらいですもんね・・・」
 
店長「この現象がゴールドラインがゴールドラインたる所以なんですね。」
 
 
きっと木陰から小銭を必死に探している我々をみて笑っている何かがいたのだろう。
 
 
そんなこんなしているといつの間にか桧原湖に到着!
観光地らしい御土産屋などが軒を連ねている。

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ゴールドラインでの不思議体験などの話に華をさかせていると、
ザワザワさんがどこからかクレープを買ってきて食べている。
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ここからは桧原湖一周サイクリング。

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透き通る青空と、大きな雲、青々とした湖と濃く茂った森の木々。
湖面には無数の釣り船が浮かんでおり静かな空間が日頃のストレスを溶かしていく。
これまた桧原湖周辺は交通量も少なく、また走行する車自体も低速でありお互いの存在を
認め合ってる地域なのだと関心する。

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おとぎの国に迷い込んだかのような景色が広がりだす。
 
 
 
桧原湖北側に着くと裏磐梯の峠であるスカイバレーが顔をだす。
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ここまで来て登らない手はない!
 
ということでヒルクライムもスタート。
 
髙橋さん「もう駄目。腹へってのぼれない」

店長「小野キュン達は登りきるでしょうから我々は適当なところで戻りましょう~」

山下さん「引き返しま~す」

村上さん「んじゃ俺ももどります」

 
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この写真の人達は途中折り返してきた人達。
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そして桧原湖西側に位置する道の駅で昼食。
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揚げたての味噌カツ丼がたまらなく美味しい。
 
 
というサイクリングを満喫している裏では、
我らが最強のサイクリスト”アオキング”が相馬市を自転車で出発し桧原湖を目指していた。


 
アオキングからのメール《ゲンザイ、パラダイストウチャク。モウスグ、ゴウリュウカ》
 
 
道の駅での昼食もおわり、
食後の休憩をしていると遂にアオキングと合流となる。
 
店長「青木さん、相馬からご苦労さまです。ただ時間の関係でもう交流の家に向かいます。自転車に乗りながら休憩してください」
 
青木さん「了解ッす」
 
そう400kmブルベを19時間でゴールした青木さんにとって相馬市-桧原湖までの距離は
大した距離ではなく自転車の上で日常生活(食事・睡眠・排泄)を送ることができるのである!!
 
 
とは言ったものの、
御土産屋にあったジェラートが気になったので全員で休憩。

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約10km以上の下り坂をのんびり下りきると後方には今までサイクリングを楽しんできた磐梯山が優雅に聳え立っている。
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さぁ、残り3kmという所でゴールドラインの呪い発動。
洋史君が路面の段差にタイヤをとられ単独落車してしまう。
低速であったにもかかわらず、歩道横の畑へダイブ。
 
擦過傷が痛々しいが重症とはならずに済んだ。
 
鈴木洋さん「てんちょー、ヘルメット割れてる~」
 
伏見さん「!!、危なかったですね。ヘルメットしてなかったら即死だったかも」
 
どれだけヘルメットが重要か肌身で感じた瞬間でした。
※ヘルメットは本当に着用してた方がいいですよ!!
 
 
そして磐梯青少年交流の家 駐車場までの坂。

 
実はここが一番辛かったかもしれない。
 
 
そして、
蔵王の時に理解していたはずだったのに・・・
またやってしまったのです。
 
あれほど酷い思いをしたのにも関わらず・・・
 
 
 
 
ダメよぉ~、ダメ ダメ (日本エレキテル連合風)
 
 
 
 
つづく
 
 
※本ブログでは、誇張した表現を使用しております。本気にしないでください。