===ここから第二章です=====
==第一章は読みおわりましたか?===
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第二章【忍び寄る危機】
秘薬、それは漫画本やゲーム世界でも常に登場するアイテムであり重要な役割を持っている。
また現実の世界でも存在はしているのであるが、あまり知られていないのも事実である。
大辞林 第三版によれば
ひやく【秘薬】 作り方を他人に知らせない秘密の薬。また、不思議なききめのある薬。
今回、我々がIIDI財団の力を借りて入手した秘薬は4種。
チベット密教の極意の一つともいわれる「そりすぎマッチョ」
アマゾンの奥地で採取された「びんびん液」
桃太郎が鬼ヶ島から持ち帰ったといわれる「勃鬼」
Xファイルにも名を連ねる「速攻MA X」

それぞれが異彩を放ち、
ワラガイメンバーも作業を忘れて近づいてくる。
伊藤さん「もう50歳近くになるが、ここまでの事をするのは中学生以来かもしれない」
村上さん「まじっすか!何を考えてるんですか!」
店長「皆さんの心配も理解できます。それぞれ1本ごとの威力も計り知れないです。ただ、今回の戦いはそれだけ厳しいものとなるのです。今からこの4本を混ぜてエリクサーを作り上げますので少々お待ちください」

石井さん「混ぜるの!?店長、それ混ぜて大丈夫なの?」
小野さん「死なない?それ死ぬんじゃないの?」
店長「煙が出なければ成功かと・・・」
青木さん「レース中に吐いたりしませんか?」
店長「よく考えてください。7月のエビスママチャリではスーパーハブアタックの力を借りて優勝したではないですか!これを飲むことで秘密のギアが生えてくるんです」
と、メンバー達を納得させ各チームごとに試験管を使った兄弟盃を交わす。



大人って馬鹿だね~と、子供達。

店長「そろそろ円陣も組みましょうか!」
表情が曇るメンバー達。
カトピリさん「あっ、ああ、ワラガイキャッツか・・」
伏見さん「あああ、レース終わってから、表彰式の時にやるとかって・・」
店長「今日も優勝するぞ~!ワラガイ~~~、キャッツ」
メンバー「ニャー」
店長「キャッツ」
メンバー「にゃー」
店長「キャッツ」
全員「にゃぁぁぁぁあああ!!!」

店長「ほら出来たじゃん」
山下さん「最近恥ずかしく無くなってきたんだよね~」
出来るだけいい位置でスタートするべく早めに待機。



エントリー開始日当日の0時00分、キーボードのF5キーを押しながら
印刷した入力すべき情報を慌てず騒がず入力してた苦労がむくわれた。
ママチャリレースにおける北畑さんの「美味しいところは頂き」具合が凄い。
ポールポジション賞により先頭の真ん中位置でのスタートを約束され、
いよいよ決戦の火蓋が切られる。


スタートと同時に放たれる選手達。
予想では先頭を北畑さんが引き連れて第一コーナーに抜けていくはずだったが、
店長「あれっ!?北畑さんいた?いなかったよね。小野さんと村上さんは素晴らしく良い位置にいたのは見えたけど」
山下さん「ぜんぜんわからなかった」
花澤さん「これ、まずいんでない」
ピットにもどると備え付けられているモニターに釘付けとなるメンバー達。

コースの映像と各地点での計測タイム、順位が表示されているのだ。
ピット内では、メカトラブルか?とか転倒したのか?とかザワツキ始めている。
どうした北畑、どうしたのだ!!!