===ここから第2章です=====
==第1章は読みおわりましたか?===
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第2章「理想と現実」
北海道ツアー初日。
ワラガイの朝は早い。
店長「それじゃ、6時頃までに仙台空港について一番乗りで荷物を預けましょう。じゃ、木刀を買いにちょっとそこまで行きましょ~」
メンバー「お~!」
初めてなのだから早いに越したことはないし、12名の団体行動となると歩調が揃い辛いので時間は多いほうがいい。
6時10分 仙台空港ロビーが開く。

飛行機を頻繁に利用している菊地さんを先頭に受付に向かう。
店長「こ、これが検査機か・・・」


何人かはダンボールを大きくしすぎて検査機に通すことが出来ずに、ダンボールをばらして目視検査となったが問題なく荷預け完了。
意味は良くわからないが、なんかやれる気がしてくる。
6時50分頃には全てが終わり、出発時間まで1時間程余裕があるのでオシャンティな朝食を取ることに。
この朝食は重要!
①北海道でいっぱい食べるのだから抑え目にしなくてはならない。
②朝食といえば米を食べないと気がすまない人間であるが、旅行なのでいつも通りではいけない。
ここで注意すべきが、チーズやハムなど油分が多く含まれてるのは避けなくてはならない。
10年ぶりに乗る飛行機で、ゲロゲロするのを避けなくては!

トーストとコーヒーを楽しみ、≪ぜんぜん腹の足しにならねぇ~≫という言葉を飲み込み手荷物検査へ移動する。
ビンディングシューズは金属探知機でひっかかるのは承知だったので先に告知して入るが、
バッグの中のアーレンキーと予備のクイックレリースに反応を示してしまい、バッグの中検査が始まる。
他の数名も同じようにバッグの中の工具などに反応したようで、手荷物の中身検査をしているといよいよ搭乗時間。



10年ぶりの飛行機に緊張し誰に話しかけられても応えるのが億劫になる。


千歳空港に着くとサイクルステーションを拠点として走行準備にかかる。
店長「リアディレイラー外した人は順番に直していくので声かけてくださいね~」
メンバー達「は~い」
輪行準備は、入れるときも出す時も遅れると置いてかれるような気がして、ついつい忙しなくなる。
一通り全員分のリアディレイラーを元通りに直し、組みあがると若干フレームに傷ついてしまった人もいるが破損せずに飛行機輪行完了!ひゃっほ~い。

店長「んじゃ、まずは支笏湖を目指します。で、どっち行けばいいと思います?」
杉岡さん「とりあえず車の流れと同じようにいけば出れんじゃない」
まずはここからが想定外であった。
初めての北海道となる私の中の北海道は〔北の国から〕の情報しかなく、住民は麦藁帽子をかぶってて大きな農場ばかりで、ジャガイモ片手に「食っていけ」と言ってくれるものだとばかり思っていた。
↑
決して馬鹿にしてません。今でもそうであって欲しかったと思ってます。
しかし、
ここ千歳空港はなんだというのだ。
バスとタクシーがひっきりなし。
ツアー客らしい団体なのか人だらけ。大都会じゃないか!!
今回都合により不参加となった村上さん情報だと千歳空港から北上して千歳駅を西手に行けば、あっという間に支笏湖のはず。
まずは千歳駅を目指すが、いきなり立体交差点が現れてどうやって千歳方面へ抜ければいいのか。車道の右側車線を走行することなどできるはずもなく最短ルートを選択する。
店長「もう道探すの面倒だから降りちゃいましょう」
半杭さん「はぁ!?な、何を考えてます」
荒武さん「ほら、いくってよ~」
と続くのは荒武さんと小野さんのみ。
残り9名は迂回路を探して合流して再出発。
それと同時にリアルな熊の看板が!!
相馬とは違う。相馬近辺で見る熊注意の看板はもっと可愛いのに、北海道のはエゲツナイ
菊地さん「え~~っ、店長。本当にそっちにいくの?熊の看板あるよ」
店長「大丈夫です。村上さんが大丈夫って言ってたから何かあったら村上さんのせいです。」
サイクリングロードに突入すると左右には正に大自然ともいうべき木々が生い茂っている。
フキなどの大きさもまるでトトロがかぶってるレベル。
ほぼ平坦なので予定では時速24~5kmで支笏湖まで通過する予定であるがワラガイ御一行様はというと。
菊地さん「さきに店長行かせて様子見ながら走行するしかないですね。早く店長行って」
店長「ふふふ、そういうだろうと思って、笛を持ってきたんです。」
Pipipipi~
店長「それじゃ突入~ Pipi」
メンバー「おっぱい」
店長「Pipi」
メンバー「おっぱい」
熊を恐れるあまり全員がオッパイダンシング(実際にはスローペースでシッティング)時速20km以下で進みだす。


しかも、実際、前日までの大雨のせいか路面には枝や葉・木の実などが落ちている。
千歳空港から20km地点あたりだろうか。。
飽きずにオッパイダンシングをしているワラガイ御一行様。
店長「Pipi」
メンバー「おっぱい」
店長「PipPPPPPPっつう!?ブレーキ!」
前方10m左側茂みから巨大なエゾ鹿が飛び出してくる。
荒武さん「ブレーキっ、やべぇ~ぞ」
さすがの草食動物なので、我々霜降り人間には目もくれずに右側の大森林へ行ってくれた。

だが、脱糞寸前の我々は北海道の恐ろしさに涙目状態であり、さらに速度を遅くしてサイクリング再開。
小野さん「あれが熊だったら終わってたね」
店長「笛吹いてたから、鹿も早く気付いて逃げてくれたけど、吹いてなかったら激突もあったかもね・・・」
メンバー達「・・・」
店長「PIPI」
メンバー「おっぱい」
恥ずかしさなどいらない。
生きる為の手段なのだから。
一際大きく、支笏国道にオッパイダンシングが響き渡るのであった。
つづく。
北海道に辿り着いたワラガイ御一行様
エゾ鹿出現で走行速度が極端に遅くなったが無事に宿へ辿り着けるのか?
そして僕に訪れた出会いとは。
次章「真夜中の妖精」
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