サイクルショップ ワラガイ

~福島県の片隅の小さな自転車屋~

カテゴリ: 夏だ一番!ワラガイ祭り

今年は全ての力を第2回相馬復興サイクリングに使ったからなのか6月以降は雨が降り続けており7月上旬の合宿延期、2週間後の代替日は雨で中止。7月下旬~8月9日までは灼熱の日々。
梅雨明け宣言してる8月11日なら大丈夫だろうと思っていたが台風8号、9号、10号が発生とか。トリプルタイフーンとか勘弁してほしい。
こんなの4次元ポケット持ってたって厳しいじゃね~かよ!

店長「たすけてぇぇ~い、ワラえも~~~ん」



2019’夏だ一番!ワラガイ祭り~迷走と加齢臭~


と、心配してたものの台風10号は去年の台風24号と同じように足踏み状態だったりした為か、天気予報GPV、他YAHOOや日本気象協会の天気予報でも曇りとなってるではないか!

よし、よし!よ~~し!行ける。数か月ぶりのワラガイ祭りだ!!
(夕方確認した時GPVの予報では明日14時頃から雨雲がかかるのが気になったが僕たちは12時前には解散だから問題ないだろうと気にしないことに)

前日20時30分
店長「・・・ふぅ~、食欲無い。寝る」

娘たち「どうしたの?具合悪いの?」

嫁様「久しぶりのサイクリングイベントで緊張してるだけだから大丈夫だよ、ぷぷぷ」


ちくしょ~、久しぶりすぎて上手く統率できるか心配なんだもん。天気も大丈夫だと思うけど。。
日本酒を飲んで早々に寝床につく。

早朝4時00分
・・ポツッン、ポツン

不穏な音と共に目が覚める!
店長「やっべ!これ雨降ってるかも」

半分寝ぼけたままで外に出てみると、ちょっと濃いめの霧。
じゃっかん霧雨っぽい濃霧。

パソコンで天気予報を確認しようとすると、

飯土井さん「おはよ~ございます。若干霧雨っぽいけどどうする?」


店長「天気予報を見ても雨雲かかってないし昼間に晴れ間がでる予報になってるし、今だけでしょうから開催決定です。ただ参加者は少なくなるかも。」

としていると、なんだかんだと続々と集合してくる。

今回の参加者
伊藤、飯土井、吉田、山下、石橋、佐藤、濱名、秋山、森、荒武
+店長

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初参加の森さんも行けるところまでついてくることに。


飯舘村大倉キャンプ場での朝食用にローソンでオニギリなどを購入して相馬港方面へ。
第2回の逆ルートにした場合のリスクはどんなものかを試すべく大須松川線から磯部経由の鹿島へ。
松川大橋を越えると朝焼けの気持ちいい天気が広がっている。
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ちょこちょこ朝練をしていたけど10人近くの集団走行だとテンションが上がってくる。

サテライト鹿島の南側道路を通過するくらいになると、濃霧が強くなってヘルメットからつたう雨が口を濡らしてくる。3日前の灼熱の天気の中であれば気持ちいいのだろうが、何故かこの日は30度を下回る。

上栃窪のカルバートで作戦会議

店長「なんか雨っぽい濃霧ですね~」

荒武さん「いやいや店長、これは雨っていうんだよ~」

山下さん「これは飯舘村方面は行っちゃ駄目なんじゃね?」

店長「う~ん山側は真っ黒になってきましたね。戻るしかないですね」

山下さん「とりあえず相馬の道の駅で作戦会議をしましょう」

昨年の北海道を思い出すような雨(いよいよ本気降り)の中、道の駅に到着。
真野ダムで食べるはずだったオニギリを「ちくしょ~」と叫びつつ食べ始める。
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朝ごはん休憩を終えると、雨が降ってない。
こ、これはいけるのか?

このまま戻るのは寂しいので堀坂橋経由でIHI前を通って帰ることに。

店長「なんか雨やんだからもうちょっとだけ行ってみますか?鹿狼山入り口近くを経由して新地役場に行くんです。今回はセブンで休憩しましょう」

荒武さん「お~!」

新地町セブンイレブンに到着すると地面が濡れてないではないか!!
しかも空は曇りのままであるが若干明るい。海側はうっすらと青空が見えている。

店長「ちくしょー、今日の正解コースは閖上朝市だった」

伊藤さん「そうだね~、海沿いだったら雨降られなかったかも」

コーヒーやコーラを飲みながら、あーだこーだ言ってると、このまま帰宅するのが更に勿体なく感じてくる。

店長「今時点で50km強走ってマスネ。でも時間は8時30分・・・閖上いきますか?」

秋山さん「へっ?今から?」

荒武さん「ちょっと無謀じゃね?俺たちリハビリ組だよ」

店長「そうっすよね・・・あっ、それじゃ山元町のベリーベリーラボ!パフェ食いに行きましょう」

山下さん「そんなに遠くないし時間的にアップルライン側で遠回りしていけば開店時間ちょうどかも」


こうして、
紆余曲折しながらも2019’夏だ一番!ワラガイ祭りが始まったのだ!

アップルラインでは夜連をしている飯土井氏の剛脚アタックが火を噴く。
後方からは「お~、すげ~、飯土井さんステロイドでも打ってきたの?」とか賛辞の言葉が飛び交う。

そして僕たちは本当の目的地へ到着したのだ。
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※森さん、石橋さん、吉田さんは途中離脱。

開店の5分前に到着。
汗臭いオジサン達であるが、まだお客さんはいないので誰にも迷惑が掛からない。
こんなオシャンティな所に滅多に来ることないと興奮気味のオジサンたち。
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佐藤さん、飯土井さんは丸ごと苺氷、秋山さんは苺バーガー(攻めますね!)、残りのオジサンは苺ツリーパフェ。
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もう、パフェを発音するだけで、こそばゆい。

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定員のお姉さんから夏の時期の苺は酸っぱさが出てます。初恋の味とのこと。

伊藤さん「初恋を思い出す~」

山下さん「あ~この感じ、初恋だよね」


加齢臭漂うオジサン達が初恋話で盛り上がりだす。

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帰りは平坦メインの海沿いを楽しんでゴールとなりました。


ワラガーデンは晴天じゃないので中止。
蔵王HCの前日に合わせて実施することとなりました。レース前なのにどんだけ酒飲む気なのか

まずは大きくルート変更とはなりましたが、事故なく怪我無くゴールとなりやっと今年も仲間たちとのワラガイ祭りを楽しむことができました。

これがきっかけで、天気運が回復するといいのですが。
近いうちに天照大御神へ再度ご挨拶にいってこよ~っと!

次は来月、坊平ヒルクライム!
坂道メインの大会でどんな運営するのかも勉強しつつ楽しんできましょうね~!!


そうそう第2回相馬復興サイクリングのブログは書かないのか?と問い合わせいただきました。
面白おかしく記載しようとする癖があるので、600名の参加者にたいしてフザケタ表現をしてしまうことで迷惑や不快な気分になる人がいるかもしれない為、編集動画をアップするだけの淡々としたもので終了といたします。



サイクリングランキング

秋山さんから10周年記念イベント 北海道ツアーの動画(っぽいやつ)を入手しました。

参加してない人には全く面白くない画像かと思いますが、参加した方にはお宝映像ばかり。
※おって速度を遅くする処理をしてみます^^


4年後(2023年)にまた飛行機とフェリーを使った長編企画が待ってますので、少しずつ貯金しててくださいね
貧乏旅行だと息がつまる、でも豪華旅行では華が無い。
節約した内容にしつつも貧乏旅行にはならないギリギリの調整でいきたいと思います。
2泊3日、食費、宿泊費、交通費込みで5万円前後!

ちくしょ~!
雨続きで延期ばっかりとなりました。
一旦仕切り直しする為に、今年の夏だ一番!ワラガイ祭りは中止といたします。

8月11日に、ワラガーデンを兼ねたイベントは開催予定ですのでそちらをお楽しみに^^


2019’夏だ一番!ワラガイ祭り~青い海に白い雲~


7月6日ー7日予定していました入水鍾乳洞合宿は雨で延期となりました。
代替日も探してましたが世の中は夏休みという時期に突入するとかで宿が埋まってる状態。
むむむ!こりゃ~駄目だ。入水鍾乳洞合宿は来年の夏に取っておく事にして今年は代替イベントとして久しぶりにユリアゲ朝市を目指しましょう。
(3週間ぶりの週末サイクリングで鈴宇峠がキツカッタカラ平坦メインにしたわけじゃないって


スケジュール


05時20分 集合
05時30分 出発
07時00分 海沿いローソン アイス休憩
07時20分 (20分休憩)再出発
~鳥の海以降 海沿いコース~
09時00分 ユリアゲ朝市到着
10時30分 (1時間30分休憩)帰宅準備
12時30分 角田道の駅到着
13時00分 (30分休憩)再出発
15時30分 ゴール予定

18時00分 打ち上げ




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===ここから最終章です=====
==第4章は読みおわりましたか?===




最終章「ペガサスふぁんたじー」



メンバー間に流れる、ほんわかした空気の中、三階滝公園へ向かうと・・・

ハスカップソフトが美味しいと書いてあった店舗が閉店しており【売物件】の看板が出ている。
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優しい空気が流れているワラガイ御一行様にそんな小さなこと関係ない。

店長「はははっ、しょうがないですね。このまま進んでたらこ丼でも食べちゃいましょう。あとちょっとだけ登ったら30kmの下りです。」

荒武さん「この看板みると登りったって後50cmくらいでしょ。あははは」

菊地さん「まぁ、600mも登れば頂上だからもうすぐだよ」

・・・2日目の盛り上がりはここまでだった。本当にここまでが最高潮だった。

登り出すと程なく霧雨が振り出してくる。

小野さん「山だから天気変わりやすいんだね~」

店長「すぐ山を越えるから、また天気変わるんじゃないですか~。ははは」

・・・5分後

荒武さん「どうかんがえても、道がずっと登ってるよね。600mだったよね」

店長「そうです。そうです。ルートラボが若干ずれてたんですよ。実は1kmくらいあったんですかね」

※後日確認すると三階滝公園からが坂本番であり7kmの登りが待っていた。

・・・5分後、霧雨から小雨に変わってくる。

伊藤さん「坂が終わらないね~、また店長やったか」

荒武さん「後ろの人達、遅れてきてるよ。どうする?」

店長「雨宿りするところまで行きましょう!」

荒武さん「あいよっ」

雨も強くなっていき、山頂に近づくにつれ気温も低くなってくる。

店長「北海道の大自然すげ~よ。俺達、北海道の大自然を堪能してますね」

雨の中10分以上、登坂区間をがんばっていると地図で確認していたトンネルが現れてくる。

昨日はあれほど嫌がってたトンネルであるが、今回は寒さと雨宿りとして嬉しい限りの場所となっている。
※ここから極端に画像データは少なくなります。

店長「さ、さ、寒い。寒いよぉ」

※気温8度

何人かはレインウェアを取り出して着替えだすが、半分くらいはコンビニのカッパである。
私にいたっては、ウィンドブレーカーに防水スプレーを掛けてきただけでの雨対策なので、もうどうにもならない。

震える手を摩りながら
リックサックから昨日履いてた靴下を取り出して履きなおす。

靴自体が濡れてるから関係ないのだが数分間は暖かい。

また昨日まで来ていたTシャツも取り出し、上に羽織る。

グローブは指切りしか持ってきてないので軍手で我慢。

トンネル内なのに、7月なのに履く息が白い。

全員の合流を待ち、それぞれの着替えを確認してトンネルを抜ける。

山を越えると天候が変わることなど普通にある。
ここは北海道だ。ここを抜けると晴天で「さっきのなんだったんだろうね~」と笑って再スタートさ。

とトンネルを抜けると。

当たり一面真っ白な世界。
しかも雨はさっきよりも本降り真っ只中。
さらに下から吹いてくる風でガスが下から上空へ移動してるのが肉眼でわかるレベル。


駄目かもしれない。

下り始めに道路横で誇らしげに流れている滝が憎らしい。
北海道の大自然の山頂付近でこの状況は絶望的である。

吹き付ける風をさえぎるものなど何もありはせず、途中に点在するトンネルは風の通り道となっており凄まじい冷気を吹き付けてくる。

この状況が30km続くのは確定なのである。

後方からは

伊藤さん「燃え上がれ!俺の小宇宙」

荒武さん「もっと燃えろゴールドセイントまで小宇宙を高めるんだ。店長は何がいい?」

店長「キャンサーのデスマスクでいいです。」


ペガサス幻想

作詞 竜真知子
作曲 松澤浩明、山田信夫
唄 MAKE-UP

抱きしめた 心の小宇宙
熱く燃やせ 奇跡を起こせ
傷ついたままじゃいないと
誓いあった 遥かな銀河
ペガサス幻想 そうさ夢だけは
誰も奪えない 心の翼だから
聖闘士 聖矢 少年はみんな
聖闘士 聖矢 明日の勇者OH YEAH
聖闘士 聖矢 ペガサスのように
聖闘士 聖矢 今こそ はばたけぇぇぇええええええええええ


何キロ下ったろう、スピードメーターを確認するとまだ2km。
2kmも下ったんなら気温が上がってきてもいいはずなのに更に寒くなる。

指はもう動かない。
手のひら全体を使ってブレーキをしているのだ。
心臓付近も痛くなってきた。
低体温症で死ぬときってどうなのかなぁ~と想像をし始める。
脚も少しでもまわそうなら体温を奪われてしまう。
このままオシッコをしようか。少しでも温かくなるのだろうか。
今この状況なら誰も責めたりしない。

雨の状況は最悪を向かえ土砂降り。

店長「まだまだそうですね。この真っ直ぐな道。地平線が見えそうなくらい真っ直ぐ遠くまで続いてますもんね」

荒武さん「もうちょっとだよ。がんばれ~!がんばれ俺!」

聖闘士 伊藤「燃え上がれ!!俺の小宇宙」



ペガサス幻想

作詞 竜真知子
作曲 松澤浩明、山田信夫
唄 MAKE-UP

抱きしめた 心の小宇宙
熱く燃やせ 奇跡を起こせ
傷ついたままじゃいないと
誓いあった 遥かな銀河
ペガサス幻想 そうさ夢だけは
誰も奪えない 心の翼だから
聖闘士 聖矢 少年はみんな
聖闘士 聖矢 明日の勇者OH YEAH
聖闘士 聖矢 ペガサスのように
聖闘士 聖矢 今こそ はばたけぇぇぇええええええええええ


2回目を歌い終る頃に、パーキングが見えてくる。
小さな掘っ立て小屋しかなく、店明かりもついてない。

店長「立ち寄ってもなんにも無さそうですね。突っ切っていきますか?」

荒武さん「て、店長、自販機!温かいの飲もうぜ。体が冷え切っててヤバイカモ」

店長「了解!」

掘っ立て小屋と思ったのは、公衆トイレと隣に10名も入るとキツキツとなる小さな観光案内小屋。

店長「あ、あ、荒さん!自販機、全部冷たいです!!」

荒武さん「ああああ、あああああああ」

と、とりあえず、トイレ。

後方部隊も遅れることなく全員が震えながら到着する。

トイレで暖をとることもできず、困っていると隣の観光案内小屋に入れることに気付く。

もちろん管理人などはおらず、観光パンフレットが置いてあるだけの小さな小屋。
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※全員が目が虚ろな状態。

ストーブが設置されているが、コンセントが鍵の掛かった隣部屋につづいており、作動することができない。
南京錠を破壊しようかと何度も考えたが犯罪者になるわけにもいかない。

杉岡さん「さ、さむい。このパンフレットにあるどこかに電話して送迎バスを出してもらえないかな」

半杭さん「タ、タクシー呼びません?」

小さな小屋で12名が震えながらいると何となく小屋内部の温度が上がったのか若干温くなる。

目的地のたらこ屋のパンフレットを探していると後ろでは自発的にワラガイキャッツの円陣がはじまってる。

伊藤さん「生きて帰るぞ~、ワラガイ~キャッツ」

メンバー「ニャー」

伊藤さん「キャッツ」

メンバー「ニャー」

伊藤さん「キャッツ」

メンバー「にゃ~~~」

・・・

お、俺もまぜてくれ。

ここからも長かった。
途中で牧場など現れ始め、ああ、ここら辺で倒れても民家があるから大丈夫か・・・
と思いつつも速度を上げて進めていく。

北海道らしく数十頭の牛が放たれている牧場なども横をすれ違うが「モォォォ~」と叫ぶだけしかできない店長

そして、
そして、

予定の白老町の端まで到着して訪れるは、さらなる絶望。

店がない。
家が無い。
国道があるだけのT字路。
奥に見えるは、荒れ狂う海。

どうしろというのだ。北海道。俺達にこれ以上どうしろというのだ。

震える手を片手にスマホで地図を確認してもらっても、
どこにも たらこ屋が見つからない。

店長「た、たしか、たらこ屋の近くには銭湯もあるはず」

荒武さん「銭湯もないよ」

店長「ちょちょちょ、ちょっとだけ北上して白老町市街地に入りましょう。」

もうロレツが周らなくなっている。

300mも走るとガソリンスタンドが見えてきたので助けを求めて入る。

店長「すすす、すいません。ここら辺に たらこ屋があると見てきたのですが」

GS店員「ん?たらこ屋」

店長「そ、そうです。白老町の虎杖浜のたらこ屋です。」

GS店員「ああ、それならここから南に10kmです。」

チーン。道間違えてたようだ。

店長「そ、そうでしたか。ここら辺に銭湯などありませんか」

GS店員「つい最近まであったんですが、公営化するっていうんで改装工事中です」

チーン。どうにもならない

店長「ふふふふ、服、服を買えそうな店ってありますか」

GS店員「白老駅の先に、ダイソーとサンキがありますよ」

店長「サンキ!ありがとうございます。」

激安服店のサンキがあれば、この状況を打破できるかもしれない。

店長「み、みなさん、寒くて死にそうなのでサンキに行って服買わせてください」

伊藤さん「白老駅にいって時刻表見ておこう」

店長「はい。で、で、でも早くおねがいします。冗談抜きにやばいレベルです」

もう服を着替えたら輪行袋にいれて電車で苫小牧に行こう。
ぬくぬくした電車の中で揺られるんだ~

まずはダイソーで捨ててもいいレベルのを購入し、サンキへ移動。

ダイソーにて、カッパ上下セット、靴下、ビーチサンダルを購入。
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サンキでは、ラバー手袋、スウェット、ミッキーマウスっぽい裏地毛のトレーナー、坂本竜馬Tシャツ2枚

白老町サンキの店員さんに事情を説明し、試着室で着替えをさせてもらう。

温かい。
本当に温かい。

メンバー達にどんなセンスしてるんだ!と言われつつも関係ない。暖かいのだ。

温かくなると考えも前向きになってくる。

店長「このローカル線を12人全員が輪行すると大迷惑になってしまいます。何名かは自走で苫小牧に向かいませんか?俺は自走します。」


自走組みを募り、出発の準備をしていると。

小野さん「店長、もう14時過ぎてるよ。どこかで飯食っとかない?」

店長「そうですね。体の中から温めておきましょう。そこにセブンあったから寄りましょう」

北海道にきて、昼ごはんにカップラーメンをすする者、カップ味噌汁を飲んで美味い美味い喜ぶもの。北海道まできてセブンイレブンの味付け筋子オニギリを食べて、やっと海産物食べたよ~と言うもの。
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そうさ、海産物なら相馬のたこ八や斎春で食ったほうが美味いに決まってる。
全力の負け惜しみを呟きながらオニギリを頬張る。


店長「皆さんはゆっくりでもいいですが、私は17時までにフェリー乗り場で受付しないと2等和室をまとめて予約できなくなってしまうので急ぎます」


遅くなってしまうから先に出発するという大垣先生、秋山さん達を見送り、他の人達に「急ぐのは私だけで大丈夫」と伝え、
先導してくれるという小野さん、いっしょに向かうという荒武さんと共に出発すると数メートル先で秋山さん達の姿が。

雨で路面が滑って大垣先生が転んでしまったとの事。
ただ、転んで痛がってる様子ではなく事態は深刻な様相を見せている。
苦しく歪む表情、それを見守る秋山さん

詳しく聞くと脚を攣ってしまっているとの事。しかも両足。

昨日の飯土井さんの脚攣り事件とかぶって、笑いが込上げてくる。
自分も蔵王ヒルクライム中で酷い目にあったから脚攣りの辛さは身にしみているが、だからこそ、その辛さが共感でき「あぁ~、そうなっちゃうよね~」と笑みが溢れてくる。見てて嬉しくなってくる。
・・・私、ドSかもしれない。
他の皆さんも私の前では足攣りしないことをおススメする。

ある程度落ち着いたのを見て、秋山さんにサポートを御願いしてフェリー乗り場へと向かう。
兎に角、受付だけは17時に終わらせないと夜が大変なことになってしまう。

現在14時50分

残り24km 

全然余裕だ。

途中の不足の事態に備えるべく時速30km弱で巡航スタート。
さすがの国道36号線は交通量も多い。
雨は弱くはなっているが、それまでの水溜りなどで路面状況は良いとは言えない。

しばらく走行して苫小牧の標識が出てくるも、まだまだフェリー乗り場の標識が出てこない。
苫小牧駅を過ぎて暫く走行しただろうか、フェリーの標識が見えた!
が、複雑に立体交差している道路の為、どこから曲がれば良いのかがわからない。

店長「とりあえず真っ直ぐ行って、どこかで右折できるんじゃないっすか?看板でるでしょう。まだ16時だし、1時間も余裕あるから」

小野さん「そだね。行ってみようか」

・・・15分後

店長「おかしいですよね?これだけ走ってフェリー乗り場の看板一切無いって。」

途中で信号機をまってるオバちゃんに聞いてみると「ずぅ~~~っと手前だよ」

店長「小野さん、全然違うみたいです。急いで戻りましょう」

・・・5分後

小野さん「こっち曲がるんじゃない」

店長「了解っす」

・・・5分後

店長「小野さん、こっち多分違いますね。急いで標識合ったところまで戻りましょう。残り30分しかない」


途中、数名の北海道民に道を聞きながら16時57分 フェリーターミナルに到着。


気付いたらいなくなってた荒さんに聞くと飯土井さんのパンクと自分のパンク修理をしていたとのこと。

荒武さん「店長って叫んだのに無視していくんだもん。こんちくしょ」
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そんな事を言いつつも全員が無事にフェリーターミナルに合流したことを喜び合っており、今にも全員でハグし合おうかというような喜びよう。
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太平洋フェリーに乗ってしまえばこっちのもの。
15時間くらいは、のんびりできるのだ。
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3m近くのシケが予想されると放送されるが、これだけ悪条件をクリアしてきた僕達に3mのシケくらい大型フェリーだし、酔い止め薬飲んだし、問題ない。
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とにかく冷えた体を暖めようとお風呂に入り。
夕食へ。

バイキングではなく、喫茶マーメイドで、まかないカレーと大ジョッキ。

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立ち上がると3mの揺れにビックリするが、イスに座ってる状態だと酔いのせいもあり丁度良い心地よさ。

考えてみると、朝のバイキング後、14時にセブンイレブンで軽食、そして19時まで何も食べずに自転車に乗っていたのだから酔いが早いのも頷ける。

山川さんはアイスのダブル食いを披露しだすし、荒武さんはビールにアイスを乗せてビールフロートとして飲んでいる。
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そんな夕食会も22時まで続き、ゲームコーナーやカラオケに行く元気などなく、とろけるように2等船室のマットレスで眠りに落ちるのであった。

3日目
朝7時

メンバー「店長、店長、起きよう、散歩いこう」

との声と共に起こされる。
私以外の全員が既に起きており着替えなども始めている。

散歩しながら朝飯いこうということに。
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3日連続でオシャンティな朝食を堪能し、伊藤さんとゲームコーナーに入る。
今時のスロットコーナーや、UFOキャッチャー、そしてパロディウスがあるではないか!!
が、揺れてる中で弾幕をかわす自信がないので大人しくマッサージ機で揺られる。
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到着30分前にもなると仙台港から仙台空港までの走行準備。

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ダイソーで購入した靴下。足の半分の大きさなのだが、これが標準か。
今の世の中こういうのが流行っているのか。


15時間もフェリー内にいたのに、飽きることも無くもっと堪能したかった思いの中フェリーを後にする。
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北海道で2日間鍛えられた為か仙台港からは今までに無いスピードで巡航しつつユリアゲ朝一に到着。
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菊地さん「北海道でのあの車になれたから、こっちの車が優しく感じるよね~」

店長「俺も思いました。どれだけ福島県と宮城県が走りやすいことか。」


店長「北海道で食べれなかった分、ここでヤケ食いして帰りましょう」

メンバー「お~う!」
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チャーシュー麺を食べながら、昨日まで滞在した北海道で食べた魚介類はオニギリの筋子だけだったなぁ~と思い出を噛み締めつつ。



本来なら全員で仙台空港に戻り車で解散となる予定であったが、洞爺湖から運んできた木刀を最後まで店に自分で届けたくなり店長のみ自走を決意。

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全員と握手を交わし別れを告げる。

約3時間後、なんとか店に辿り着きました。

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今となれば「ワラガイイベントはこうあって欲しい」を体現したような理想的な内容となりました。
べ、べつに強がってなんかいないって。
悔しくないって。
ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、たらこ丼食いたかったなぁ~と思うだけだもん。


そうそう、
白老町で購入した坂本竜馬Tシャツ。
人生においてここぞっ!という時にきる勝負服として大切に着続けて行こうと思います。
相馬で坂本竜馬のTシャツ来てるサイクリストがいたら、それは多分本気になってる私かも。

店長「ワラガイの夜明けぜよ!」


おしまい。


次は5年後か、10年後か。次の目的地は国内か海外か。
まだ見ぬ貴方も仲間となって一緒に旅に出かけているかもしれませんね。
さぁ、迷わずワラガイでスポーツ自転車買って冒険を満喫しましょう!



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===ここから第4章です=====
==第3章は読みおわりましたか?===




第4章「シコツコオシャマンベ」


飯土井事件から3時間後の早朝5時。目覚ましが鳴り響く。
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昨日は予定よりも遅くホテル到着しており2日目となる今日はフェリー搭乗時間があるので遅れるわけにはいかないのだ。
また、天気予報では15時頃から天気が怪しくなるので、1時間ほど早くチェックアウトして前倒ししたスケジュールにする。

6時00分出発準備。
6時30分朝食
7時00分御土産購入
7時30分輪行袋から組み立て
8時00分出発
10時50分3階滝公園
13時00分たらこ屋
15時20分苫小牧フェリー乗り場

上記の予定なのに何故5時に起きたかって?
そりゃ~朝風呂だよ、朝風呂。
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今日も山頂近くまで登るのだから寒いにきまっている。
体の芯から温まっておけば大抵は耐えられる。しかも温泉ならば完璧である。
よく温泉入って湯冷めが心配という人が見られるが

温泉の語源を紐解けば
古代中国、極寒の冬の時期に行商人が凍傷寸前の所で山間で暖かい池を発見に一命を取り止め、
温かさが千里の間保たれた事で人々から温千と呼ばれたことに由来する。日本に伝わる際には〔温千〕が〔温泉〕として伝わったことは余りにも有名か。
民明書房刊「世界の温泉百選」

同じ部屋の荒武さん、飯土井さん、大垣さんを無理やり起こして連れ風呂。1人は寂しいんだもん。

40分近くも温泉を堪能したら、いよいよ宿泊時の御約束「ドキドキっ、寝起きドッキリ」で、オジサン達の汚い寝起きをカメラに収めるべく部屋に突入する。
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店長「オハヨーゴザイマァースゥ・・・あれっ?もう起きてました?」

菊地さん「おはよ~。店長、そっちにまだいるよ」

店長「うぉっ、強烈っすね。」
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予定通りの時間で全員の準備を確認し、朝食へ。
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自分の家でやると怒られる食べ方を一通り。
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左側の一列タマゴがそろってビンゴ。今日は良いことがありそう。


ホテル内の御土産屋で御土産購入。
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北海道に来てやっとゆっくり御土産を見ることができ予定よりも10分遅く御土産購入に時間を取られる。

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でも当初の予定より1時間早い行動なので何も心配は無いのだ。

昨日買った木刀は緩衝材をグルグル巻きにしてフレームに取り付ける。
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ホテル前で輪行袋から自転車の組上げ準備。
昨日の北海道到着時は何も出来なかった人達がいつの間にか自分で出来るようになっている!!

ホテル前だけでは寂しいので洞爺湖前でもワカメノポーズ。
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ホテルを出て約17kmは緩い登り坂。温泉の効果もあるのか脚が軽く、高ケイデンスでグイグイ進んでいく。
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本格的な登り区間前に小休憩。

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何故か伊藤さんと荒武さんが支笏湖の新しい可能性を模索している。

伊藤さん「支笏湖!」

荒武さん「オシャまんべっ!」

伊藤さん「支笏湖!」

荒武さん「おしゃっ、まんべっ!」

ダダ滑りだ。あまりのダダ滑りにメンバーが絶句。
≪拾ってやら無くては、、どこかで拾ってやらなくては、、≫

店長「あっ、ああ。こ、これからが登りきつくなるからワラガイキャッツで円陣組みましょう」

店長「ワラガイぃぃぃ~」

店長「キャッツ」

メンバー「ニャァー」

店長「キャッツ」

メンバー「ニャァァ~」

店長「キャッツ」

全員「にゃぁぁぁぁぁ!」
≪よしっ、さっきの支笏湖のくだりは無かったことになった≫
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昨日は結構急な下りだったように感じていたが、登り出すと以外にも緩やかでスピードがグイグイ乗り出す。
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途中、北湯沢という温泉街もあり道の隣を流れる川と建物から上がる湯気が情緒あふれる。
昨日とうって変わって交通量はそれ程でもなく(考えてみれば昨日は平日金曜日か。みんな仕事だよね)快適にサイクリングができている。

店長「なんか北海道から帰るの寂しいですね~。ここの坂道も楽ですし、一歩一歩距離が短くなるのが勿体無い。」

大垣先生「そうですね~。思ってたより平気そうですし、でも白老から苫小牧まで何あるかわからないから気を抜けないです。」

休憩地点と予定してた三階滝近くになると歩道で大勢の人が垂れ幕をもっている。

あぁ~、なんかイベントか?ニセコクラシックって今日か?でも交通規制されてないし、ここニセコじゃないし。それとも奉仕作業かなぁ~


と近づいていくと、見慣れたオジサン達が手を振っている。
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泣いた。
10年間自転車屋をやっていて本当に良かった。
メンバー達「店長、10周年おめでと~」
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嬉しすぎて感謝の言葉を出そうとすると涙が込上げてくるので、ハニカンダまま何度も頷く。
後10年は頑張れそうな気がしてきた。

泣き崩れそうな気持ちを抑えつつ、
店長「ありがとうございます。木刀を買いについてきて貰っただけじゃなく、こんな凄いことを。ありがとう。ありがとう。とりあえず三階滝公園でハスカップソフトでも食べましょう」

お金持ちになる人生じゃなくても良い、「ありがとう」をどれだけ言ったか、どれだけ言われたか、それだけを大切に生きていこう。



つづく。

10周年イベントに対する優しい眼差しに包まれた時間は短く、
いつの間にか誰も口をきかない凍てつく時間が訪れるのであった。
ワラガイ御一行様に訪れた困難とは。
最終章「ペガサスふぁんたじー」をお楽しみに!



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===ここから第3章です=====
==第2章は読みおわりましたか?===




第3章「真夜中の妖精」


熊に怯えながら支笏湖通横のサイクリングロードをゆっくり走ってるワラガイ御一行様
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いよいよ支笏湖間近かという所でT字路にぶつかり、道に迷っていた。

店長「こっちでいいはずなんですけど、どうですかね?」

荒武さん「う~ん、こっちみたいだよ」

店長「う~~ん・・・」

小学生でもスマートフォンを持つ時代において、まだ携帯電話の店長。画面を指でいじっても動くの表面の皮脂のみ。
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メンバー達と相談しつつ「こっちだ!」と進むも、コースとしては間違いないのだが支笏湖での昼食する休憩場所としては、全く逆の場所。

店長「ああ~、こっち来ちゃうと、きのこ王国まで店ないはずです。このあと30kmくらいかな~。どうします?進みます?」

菊地さん「腹減ったよ~。このまま30km突入は危険じゃない」

伊藤さん「迷ったら一度初心に帰り予定通りの道筋を通ろう」

ということで、
もと来た道を戻りつつ4km先にある支笏湖ビジターセンター付近の食事処へ。

途中から霧雨になってきたが、誰も気付かない振りしつつ支笏湖ビジターセンターに到着
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店長「・・・不味いです。熊に怖くてゆっくり走ってたのと、道に迷ったので予定時間から大きく遅れてます」

杉岡さん「寒いから暖かいラーメンとか食いたいよ~」

伊藤さん「ヒメマス料理くえなそう?」

店長「きのこ王国での休憩を捨てるなら、ギリギリいけるかも。ちなみに予定より40分遅れてます。本当なら10分前にここを出発してるんです」

メンバー「ええええ~っ」

店長「ここは心を鬼にして軽食にしましょう。ここでの休憩時間は13分です。急いで食べてぇ~~」

朝飯が6時30分にモーニングセットを食べただけなので、現在12時30分では空腹はしょうがない。

目の前の店でホタテやトウモロコシを焼いてるので、ここに決定!
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とにかく炭水化物を取ってエネルギーを蓄えないと残り4時間20分で残り60kmを走れない。しかもこれから20km間はずっと登りだし。

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北海道での初飯は、チーズイモモチ、焼きとうもろこし。
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あなどることなかれ!このチーズいももちの美味い事。これ一つでヒメマスを凌駕する。

歯に挟まった焼きトウモロコシも道中の良い時間つぶしにもなる。
と、全てを前向きにとらえつつも

店長「よしっ、13分たちました。行きますよ~。うわっ、霧雨から小雨に変わった。」

荒武さん「俺はカッパ買ってきたよ」

店長「雨なんて今だけですよ^^ だって天気予報では曇り晴れだったんだから!!雨降るわけない。降るわけないじゃないか!!」

などとしてても、
さすがに12人が一斉に準備整うわけも無く、13分での出発予定が25分経過してしまう。

≪残り4時間10分か・・・厳しいかもな≫

店長「平坦などは若干飛ばしていきましょう~。しゅっぱ~つ」

メンバー「お~~!」

支笏湖ビジターセンターでの小雨もあっという間にやんだのだが、
支笏湖南側の道(支笏国道)は道が悪くぼっこぼこ。
さらにトレーラーやダンプという大型自動車の多いこと多いこと。

さらにさらに、そのトレーラーやダンプを追い越す軽自動車、とにかく飛ばしまくる車達。

店長「怖いよ~。北海道怖いよぉ~。なんで北海道人はこんなに車をとばすんだよ~」

伊藤さん「店長~、後ろの人かなり離れたよ。」

店長「了解っす。そろそろ最初のトンネルになるのでその手前で止まりましょう」

荒武さん「あいよっ」

と、するも北海道レベルのそろそろという距離は本州の5倍はあるようで、店長の脳内では残り2kmかと思ってたのに走れど走れどトンネルが現れない。
結局10km近くも後ろの人を待つことなく走行して停車。
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5分も休憩してると、飯土井さん、大垣先生、半杭さんと到着する。

飯土井さん「誰も待っててくれなかったよ。」

伊藤さん「俺は店長に言ったんだよ。でも待たね~んだもん」


なんてやりとも可愛いもの。
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すぐにやってきた2つ目のトンネル。
迂回路もなく歩道も無い。しかも暗い。さらに交通量が多いまま。

店長「ここが要注意ポイントです。車が来ると反響音聞こえるから自転車から降りてトンネルの端っこに逃げてもいいですし、超全力で駆け抜けてもいいだろうし」

などと対策を話ししながら1人ずつトンネルに突入する。2人くらいなら大丈夫かもしれないが、トンネルで3人の列は厳しいとの判断。

次から次へとやってくる車にドキドキしながらワラガイ最後尾を待ってるも、ぜんぜん追いついてこない。
前回の休憩からそんなに距離が無いはずなのにな・・・としてると山川さんがパンクしたとの連絡がくる。プロの技術で数秒で直していざ、トンネルへ。
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前方からの車なのか後方からの車なのかわからないが、車がトンネルに入ると反響音が迫ってくる。
テールライトを3つ装着して進んでいるが後方から来る車は避けてくれるのだろうか。

300mくらいのトンネルであるのにも関わらず、本気の涙が溢れてくる。

店長「なんとか皆さん無事ですね。この後に1.5kmのトンネルあるんです。」

メンバー「ええぇぇ、今みたいなやつあるの!?」

店長「北海道のサイクリストはここを普通に通ってるらしいんです。とりあえず行きましょう!」

トンネルの恐怖に比べれば6%の坂など屁でもなく、白い霧の間から目にする北海道の絶景を見下ろしながら進み続ける。
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店長「ここからが1.5kmのトンネルです。出口まで登り区間ですが、トンネル出れば後は下りだから頑張りましょう!怖ければトンネル端の段差を登って歩くしか・・・」

メンバー達が1人づつ車が少なくなる瞬間を見計らって突入していく。
頂上付近のトンネルなので息が白くなるくらい寒い。
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最後尾となる大垣先生と店長。二人して車が来ると段差を歩き、車が来ない瞬間に自転車に乗って距離をかせぐ戦法で無事に1.5kmのトンネルを攻略する。
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最後のトンネルを通過したメンバー達は満面の笑み。

高橋さん「もうトンネルないんですもんね」

半杭さん「明日はここのトンネル通らないんでしょ?」

登坂区間は予定よりも早いペースで登ることができていたが、トンネル攻防戦で予定よりも30分遅くなっている。

店長「きのこ王国は16時までみたいなので間に合わないですけど、自販機くらいはあるだろうから寄って行きましょう~。」

ここから、きのこ王国までは、下り区間の4kmなので、あっという間に到着。
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山頂による低気温と下りスピードで体は震えるくらい寒い。
自販機を探すべくきのこ王国入り口にいくと【営業時間:~18:00】!!!
16時と午後6時がごっちゃになってただけらしい!!
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凍える体を暖めるべく、

店長「チェックインの時間が遅くなってもいいから暖まっていきましょう」

満場一致でうなずくメンバー達。皆寒かったんだね。
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きのこ王国ではプレミアムきのこ汁、椎茸フランクフルト行者ニンニク入りを注文。
あと数時間後にホテルのバイキングが始まると言って、控えめに注文する人達もいたが、今日の今までの行程からすると今食っておかないと今後何が起きるかわからない。
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支笏湖では軽食だったので、数時間ぶりに口にする食物が美味しくておいしくて。


ここからは、ず~~~~~~っと下りのはず。
店長「グーグルマップで見た限りだと、あっという間に洞爺湖のはずです。いきましょ~」

メンバー「お~!!」

・・・・

下り続けて40分・・・

荒武さん「どれだけ下るんだろうね・・」

店長「・・・あと10kmくらいです。がんばりましょう!」

・・・20分後

伊藤さん「あと10kmと言われてから10kmすぎたけど、洞爺湖温泉まで残り15kmって標識でてるね・・」


店長「で、でもあと15kmだとすぐですねっ。ファイト~。っていうか、北海道のスケールがでかすぎて距離感がわからねぇ~っす」

それでもスピードを上げて洞爺湖温泉まで残り4kmとなってくると昭和新山や有珠山が見えてくる。
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荒武さん「そろそろ後ろ待ってた方がいいんじゃない?」

としてると、山川さん2回目のパンク連絡が入る。

さすがに時間がオーバーしてるので、5名を先発隊としてホテルに向かってもらいチェックイン手続きを依頼して、残り数名がパンク班を待つことに。
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スピードを上げてきたので疲労困憊の店長なので、今回は救助無し。〔がんばってほしい〕と念を送るだけに留める。


程なく合流を果たしホテルに到着!

ホテルでは輪行袋に入れた状態で、鍵付きの部屋で預かってくれるということで早速輪行袋作業開始。

本来の予定であれば、お風呂に入ってから御土産を見る行程であったが、すでに1時間以上も遅れている。

今回の旅の目的である【洞爺湖の木刀】を購入すべく、ホテル前の越後屋へ。
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木刀に名前を彫ってくれる
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19時30分
御土産購入を満喫しすぎて更に時間が無くなってしまい、汗だくで臭い中、夕食バイキングの時間に突入。

荒武さん「店長~、着替えたいよ~」

店長「もう無理っす。すぐに夕食の指定時間なんです。」


約1時間10分もバイキングを堪能。
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20時45分
いよいよ洞爺湖で毎日打ち上げているという花火
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21時00分
やっとお風呂の時間。風呂のあとに飯土井さん、大垣先生をゲームコーナーに誘うがUFOキャッチャーくらいしかない。
ストⅡやりたかった。ダルシムでヨガファイヤーしたかったのに><


部屋に戻り、缶ビールを1本空ける頃には瞼が自然に落ちてくる。
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まだ23時にもなってないのに。。

早々に各自の部屋に戻ってもらい消灯。
今までに無いくらい早く眠りにつく。


zzz・・・
zzz・・・zzz・・・





≪たすけて≫



まどろみの中、頭の中に何かがこだましてくる



≪やばいよ≫



夢と現実の狭間の店長『あぁ、本当に聞こえてきた。幽霊とかかよ。見ちゃうとやだなぁ・・zzz』



≪ムグゥ!≫

≪ウゥオッ!≫




夢と現実の狭間の店長『うわぁ~、ボーイズラブか、、オジサン達で絡みあってるのかよ。誰と誰だよ。気持ち悪りぃ~よ。目を開けないようにしよう・・・・zzz』


≪店長≫



夢と現実の狭間の店長『うわぁ、どうしよ、お声がかかっちまったよ。やだよ~こえ~よ~。殴るか!お客様とて容赦はせぬ。』
と覚悟を決めてると。



≪たすけて、店長≫



夢と現実の狭間の店長「・・・ん?・・・・助けて!!?」

≪ウグォッ≫

完全に目を覚まして気配を探ると、
二つ隣で寝てる飯土井さんらしき物体がノタウチまわってる。

飯土井さんらしき物体「やばいやばい。ウウウッ」

店長「飯土井さんだよね?どうしたの?攣ったの?」

飯土井さん「足が全く動かない。まずいっ、グォっ!」

すぐに電気をつけると、もんどりを打っている飯土井さんが。

妖精や幽霊ではなく、巨人からSOSが発せられていたのだ。

脚攣りは当事者は辛いのだが、はたから見るとふき出してしまう。

襖を挟んだ隣からは荒武さんと大垣先生の爆音イビキが合唱してるし、飯土井さんの苦しいウナリ声が部屋中をこだましているのだから笑うしかない。

爆笑しながらふと時計に目をやると深夜1時10分。

店長「・・・ふぅ、時間が時間だからコンビニで湿布でも買ってくるから」

これまでの慌しさと違って世の中が寝静まってる深夜1時に買い物にでるなど10年以上ぶりのことで心がざわつく。

残念なことにセブンイレブンでは湿布や塗るサロンパス系のものは販売していないので、ミネラル系のゼリー飲料、イオンウォーター、アリナミンVスーパーなどを購入してもどる。
帰り際にホテルの受付に御願いすると、快く湿布をいただくことができ部屋に戻る。

戻る頃には足攣りも落ち着いてたらしいが、湿布をはり(店長は雄に触りたくないので自分で張ってもらう)ミネラルを十分にとってもらって睡眠再開。

1時55分 こうして店長の初日が終わるのであった。




つづく。


10年前。自転車屋を始める前には想像してなかった日々。
東日本大震災など色んな事があった。出会いも別れもあった。
その10年の苦労が一瞬で報われることが起きようとは!
次章「シコツコオシャマンベ」をお楽しみに!


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