サイクルショップ ワラガイ

~福島県の片隅の小さな自転車屋~

カテゴリ:大型イベント > 夏だ一番!ワラガイ祭り

===ここから第3章です=====
==第2章は読みおわりましたか?===



第三章【クレイジーマイムマイム】


桧原湖物産館でクレープやキュウリを堪能した相馬ワラガイRCは桧原湖を一周するべく出発した。
先ほどまで楽しい時間を過ごしたクレープ店を右手にキュウリネエサンが仕事に勤しんでいる。


店長「オネーサーン、またねー」

・・っち、気づいてくれてない。

荒武さん「またくるよー」

キュウリネエサン「きをつけてねー」

荒武さんにだけ反応するって、どんなフェロモンだしてんだろ。

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さてさて、桧原湖一周を開始したワラガイ御一行様であるが桧原湖の説明をしたいと思う。

桧原湖は湖面にそって一周することができ、約30km程度のコース。
ほぼ平坦であり道路のいたるところに〔ロード練習してるから運転注意〕の看板が出ていて、通過する車も非常にマナーが良い方ばかり。
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桧原湖という土地が人々の心を優しくするのだ。

湖では魚釣りを楽しむ人達の船が多く点在しており、途中にあるキャンプ場などでも多くの人達がそれぞれの休日を満喫している。


桧原湖の西側に位置する裏磐梯 道の駅に到着。
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過去2回にわたって味噌カツ丼だった店長。
ついに山塩チャーシュー麺を選択する。
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ただ直前まで迷いました。
ここまでで約70km走行しているので味の濃い食事を欲しがっており、油・味噌・肉・脂・米とスペシャルな食材だらけの味噌カツ丼の誘惑は物凄いものがある。しかもここのカツ丼は衣がサックリでハフハフいって食べる瞬間、涙がこぼれ落ちそうなくらい
美味いのである。

しかし、今年はそんな誘惑に打ち勝ち、この土地の名物である山塩(温泉から取れる塩)を使ったラーメンを食べる。

う、うまい!
キュウリ以外は甘いものばっかりだったから塩分が美味い!
絶妙な塩分濃度であることから細胞と同じ浸透圧となり胃袋の隅々まで山塩が染み渡るのだ。
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食後ももちろんソフトクリームなどのスイーツを堪能。


そしてゴールドラインへ
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早朝3時頃から起きて遊び続けてる我々にとって非常に辛い坂道が顔を出してくるのだ。
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途中2回の休憩をとって頂上へ。
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なんとなく山川さんの白髪が多くなった気もする。
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頂上付近では滝や眼下に広がる猪苗代湖が雄大に佇んでいる。


気分が高揚してると何でも出来てしまう。猪苗代湖に向けてワカメノポーズ。
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予定ではエイセン酒蔵によるはずであったが1時間ほど遅れている為、そのまま磐梯青少年交流の家へ向かう。



お約束の駐車場前でのアタック合戦。


店長がチェックイン手続きをしてる間の小休憩。
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部屋について間もなくキャンプファイヤーの準備。



そして[夕べの集い]が始まる。
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国旗・所旗の降納。


夕べの集いでは各団体の紹介を行うのであるが、
この日施設を利用する約300人の前で相馬ワラガイRC ジオンチームが翌日のエビスママチャリレースで必ず優勝することを約束する。



もちろん根拠の無い自信であるが、こういうものは盛り上がったもの勝ちなんだと!

夕食メニューは

御飯
トマトリゾット
プルコギ焼きフォー
サバのエスカベッシュ
回鍋肉
夏野菜のねばねば和え
ガーリックマッシュ
千切キャベツミックス、マカロニサラダ
中華スープ
ミニゼリー
漬物
牛乳
フリードリンク
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美味すぎる。欲張って盛り付ける店長。見た目がアレだが兎に角全てが旨い!

夕食が終わるとすぐにキャンプファイヤーが始まる。

準備物をもって第4営火場につくとブヨに食われつづけ満身創痍となってるオジサン達が顔面蒼白状態で佇んでいる。

もはやそこは野生の王国。
ライオンに襲われ死を覚悟して横たわるシマウマの如く、ブヨの餌となっている。

カトピリさん「店長、はやく終わろう」

ザワザワさん「ブヨが凄い事になってます」

到着したばかりで何を言ってるのかわかってない店長。

店長「またまた~、マイムマイム踊りたくないからって~」


メンバー「・・・」

この瞬間もブヨに食べられ続けているメンバー達。
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店長「んじゃ、火の神様~、精霊様~」

カトピリさん、村上さん、小野さん「ハイ・・・」
 


・・・あれっ、本当に精気がが無い。
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火をともして数分であったが、
危険を感じ早急に終わろうと片付けをしていると新しく作成したCDケースに目が行く。

10.マイムマイム
11.マイムマイム 高速ver

が悲しそうにこちらを見つめている。

・・・終われぬ、このままでは終われぬぞ!

店長「ごっめ~ん、音楽流れちゃった。てへっ」

メンバー達「テヘッ、、って・・・・」

ブヨの餌を通り過ぎ、ゾンビ状態となっているメンバーを手を取って回り続ける店長。

虚ろな目をして回り続けるメンバーたち。


店長「いやぁ~良かった。今日も良いマイムマイムでした。では急いで片付けしてお風呂にいきましょー」

メンバー達「終わった~、やっと終わったよ~、良かった、本当に良かった!!」


今回は、まじめに反省しております。
次回からはニーハイソックスもしくは厚手のストッキング必須でキャンプファイヤーにしたいと思います。


分刻みのスケジュールの中、今度は急いでお風呂へ。


この日最後のイベントとなる懇談会。
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これが終われば寝るだけなので「ほっ」と一息いれながら、初参加者の自己紹介や明日への意気込みを話ながら菊地さんからの差し入れであるハブ酒を回し飲み。
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酒が体質的に合わないといってた人達も、積極的に自分から飲みだす。
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あと数時間後に迫る【2016エビスママチャリ耐久レース 第2戦】のプレッシャーから逃れるように飲み続けるメンバー達。

彼らは勝利することができるのか、
夕べの集いで子供達にした約束は守れるのか!
ブヨに食われ続けた脚を掻き毟りながら、ムヒを塗りながらゆっくりと眠りに着くのであった。



つづく。




桧原湖合宿という猛特訓を終えた相馬ワラガイRC達。
ハブ酒を飲みまくりママチャリレースの臨戦態勢は整った。
いくぞ!ワラガイRC 福島の頂点へ! 
最終章「登る峠が漢道」をお楽しみに


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===ここから第2章です=====
==第1章は読みおわりましたか?===



第二章【クレープとキュウリネエサン】


相馬市から交流の家までには大きな山を2つ越えることになり
出発時点で相馬市が曇りでも現地ではどうなっているのかわからない。
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不安の中、霊山を越え磐梯山を越えると曇り空の隙間から青空が顔を覗かせている。
歓喜の中予定通りに6時に交流の家に到着したワラガイ御一行様。
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出発の準備を始めるメンバー達。
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熱中症対策としてタブレットや塩黒糖をメンバー達に配り、本日のスケジュールを再確認する。
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いざ桧原湖へ!
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115号線は交通量が多いため3人1組とした班編成でのサイクリング。
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店長「2車線になるまでは車に注意していきましょう。怖くなったら素直に歩道に移行してください」

メンバー「は~い」


磐梯青少年交流の家からレイクラインが始まる場所までの115号線は、ず~っと登り坂となる。
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勾配は大したことはないのだが約20km登りつづける為、途中2回の休憩を取りレイクラインが始まる目印の「高森ドライブイン」に到着。

ここから初参加者にとって未知の体験となるワカメノポーズが始まるのだ。
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カトピリさん「てんちょー、早く撮り終えて~、恥ずかしいから~」

わかってます。わかってます。早く~とか、恥ずかしいから~とか、ダチョウ倶楽部の押すなよと同じで”もっとやれ”、”必ずやれ”ということなのだ。

村上さん「てんちょ~、本当にはやく~(もっとワカメくれ。ワカメノポーズおかわり!)」
店長「もぉ~、欲しがりなんだから。んじゃもう一枚いきますよ~」

メンバー「・・・は、や、く!!」
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そして、
いよいよ待望のレイクライン。

ここは若干のアップダウンはあるものの、巨大な木のトンネルのような中を綺麗に舗装されて道路が続いていく。
交通量はほとんど無く、それまで走ってきた115号線からのギャップが大きいので開放感が凄く大きいのである
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後方のメンバーからは時折「くま~」など声が聞こえてきては大爆笑が起こっている。
もう10代の女子高生なみのキャピキャピ感である。ただし声は太く汚いが。
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レイクライン第一ポイントである秋元湖
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山田さん奥さんも道連れのワカメノポーズ
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レイクライン途中には中津川渓谷レストハウスがあり、ここで簡単な休憩と飯土井さん、伊藤輝さんと合流となる。
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もちろん店が出てきたら食べなくてはならない。
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スギハチさんは両手食い
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中津川渓谷レストハウスでの小休憩も終わり再出発すると、絶景ポイントの中津川渓谷が現れる。
そして、そこから三湖パラダイスまで数Kmに続く登り坂が登場するのである。

山田さん「レイクラインは下り坂ばっかりと聞いてましたけど、、登り坂ばっかりな気が・・」

山川さん「ワラガイサイクリングを始めたら一気に白髪が増えました」

などと、
登り坂を大爆笑の中、突き進むとレイクラインの登り区間が終わりを迎える。
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三湖パラダイスからは、ほとんどペダルを踏むこともなく緑と青の絶景の中を下り続け桧原湖物産館へ到着する。




 
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店長「それじゃ、ここで本格的な休憩します。そしてここがあのクレープポイントです!!」

杉岡さん「て、店長、クレープってどこ?」

杉目さん「いよいよクレープですね!」

店長「伊藤プロに着いてってください。私は自転車の見張り番しておきます。」

後発組と一緒に見張り番しながら談笑するも中々帰ってこないメンバー達。

やっと帰ってきた二人組に聞いてみると

村上さん「ああ、なんか皆で鯉に餌あげてましたよ」

にゃ、にゃ、にゃんだと~!!

くそ、あいつらが織田信長たちであったことを忘れていた。

店長「敵は本能寺にあり、本能寺にあり~、乗り込め~」

後発組と一緒にクレープ店にいってみると、テラス席でカフェを楽しんでやがる。
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店長「スギハチさん!クレープは!?」

伊藤賢さん「ククク、店長。遅かったようだな。スギハチさんは既にニューヨーカーサンドだよ。」

店長「なに!あんなに乳製品を欲してるスギハチさんを!ス、スギハチさん!!」

スギハチさん「あっ、店長。これ美味いですよ。ニューヨーカーサンド。チキンが入ってて・・・」

チキンだと!!!
なんていうことだ。

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今年の春だ一番!ワラガイ祭りでスギハチさんがベジタリアンから肉食へとパラダイムシフトが起こった事はわかっていたが、チョコバナナナマクリームアーモンドトッピングを捨て去りニューヨーカーサンドを選んでいるとは!

店長「伊藤さん!スギハチさんに何をしたんですか!」

伊藤賢さん「もう何をしても無駄だ。スギハチさんはニューヨーカーサンドなのだよ。くくく」


そして我々もクレープ屋さんの店先へ。
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初参加となる伊藤輝さんがチョコバナナナマクリームかチョコアーモンドナマクリームかで迷っている。

店長「輝さんちょっと待ってください。まだ選ばないで。んと、あの~オネエサン!クレープのオネエサン」
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クレープオネエサン「はいはい?」

店長「あの~無理なお願いとは承知しておりますが、追加料金支払ますのでアーモンドをトッピングしていただくことはできませんでしょうか」

クレープオネエサン「いいですよ~。ただ、こんなにクレープ売れると思わなかったから今から生地焼くからまってて。今並んでるひと全員トッピングでいいの?」

店長「いつまでも待ちます。だって一年間待ってたんですもの。ここのクレープに逢うためにやってきたんです。あと今並んでる人は全員仲間達なので全員トッピングでおねがいします。」

このタイミングで荒武さんのマダムキラーフェロモン放出。
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すると、

クレープオネエサン「ほれほれ、これ食べて待ってな。ほれ、これも食べてな」

と、サキイカとざく切りしたキュウリに塩をかけてサービスしていただく。

メンバー「キュウリ、うま~~い」
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それまで火照った体にキュウリが心地よく、塩もまた体に染み渡る。

キュウリネエサン(クレープオネエサン)「ほれほれ、もっとくえ」

メンバー「ありがとう~」

キュウリネエサン「ほらクレープできたよ~」

焼きたてのクレープ生地からは甘い香が漂いだし、ただでさえボリュームのあるチョコバナナナマチョコレートクレープにアーモンドがトッピングされているという贅沢。
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一口噛み締める度に、
バナナの芳醇な香とともにチョコの甘さ、後から押し寄せるアーモンドの食感と香ばしさ。
今までの疲れを全て無かったことにしてくれるのである。
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物産館で待機してるメンバー達に見せ付けるため一足先に店を後にする店長。

その裏では荒武さんがキュウリネエサンと恋の駆引きをおこなっていた。

キュウリネエサン「次はいつ来てくれるの?」

荒武さん「一年後かな・・」

キュウリネエサン「本当に?本当に来てくれるの?」

荒武さん「個人的にな

キュウリネエサン「これ持ってけ~

両手にりっぱなキュウリを1本づつ貰って帰ってきた。

荒武さん「店長、これ。もらっちゃった。」
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予定よりも1時間ほど多く休憩したワラガイ御一行様、
いよいよ桧原湖一周サイクリングが始まるのであった。


つづく。


明日がママチャリレースである事を忘れて食べまくるワラガイメンバー達。
明日の事より今が良い。そんなワラガイメンバーに
忍び寄るチェックインまでのタイムリミットと蓄積される汗と体臭を求めるブヨの陰。
次章「クレイジーマイムマイム」をお楽しみに。

ライオンは産まれながらにしてすでに王者であるように、
現世における人間も含めた自然界の中では必ず支配者、統治者が出現し意識しなくても食う・食われるの食物連鎖がうまれてくる。

そんな中、
相馬ワラガイRC達はというとキャンプファイヤー中にブヨに食べられ続け満身創痍。
ブヨの餌という食物連鎖の最底辺で蠢いているのだ。
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ザワザワさん「てんちょ~、足が倍くらいに腫れちゃってるよ~、指で押しても皮膚がもどらない~」

伏見さん「店長!昨日の合宿のあの距離はママチャリレース前日では失敗だと思います」

小野キュン「レース前なんだからもっと大人しくしてりゃいいのに」

やばい、
ママチャリレース1時間前にしてメンバー達からは全力の弱音が出始めている。

こんなんじゃ、福島県の頂点「KING OF FUKUSHIMA」になれやしない。

店長「たすけて~ ワラえも~~~~ん」



今年も夏のワラガイ祭りがはじまるよ~!



第一章「Welcome To Black Parade」


過去2回の常磐自動車道開通イベントでの連続の【雨天】でなんとなく、雨のイメージがつきまとうワラガイイベントであるが、実際にはロングライドイベント等での延期はなく基本的には晴れ男ばっかりなのである。
(この物語終盤には腫れ男ばっかりになるのであるが・・・)

しかし、
毎度毎度天気予報では雨から入ることが多く、天気予報とニラメッコをしているのである。
今回も10日間天気予報が見れるあたりから台風1号が発生するし、梅雨前線が動かないし、土曜日を挟んで雨天な予報。

こりゃ、いよいよロングライドを中止にして観光ツアーに変更かと肩を落とすもイベント前日となっても曇り予報のまま!
いける!
桧原湖など高地において晴天時の日差しはあっという間に日焼けするので曇り空は好都合なのである!

初日のスケジュールは、

 3時40分 相馬アリーナ集合
 3時50分 出発
 6時00分 交流の家駐車場到着
 6時30分 サイクリングスタート
14時30分 サイクリングゴール
15時00分 施設チェックイン
16時00分 キャンプファイヤー準備
17時30分 夕食
18時00分 キャンプファイヤー
19時00分 お風呂
20時00分 懇談会(飲み会)
22時00分 就寝

そして
初日サイクリングの参加メンバーは、

荒武さん
伊藤賢さん
小野さん
杉目さん
加藤さん
山川さん
山田さん
飯土井さん
杉岡さん
秋山さん
菊地さん
村上さん
高橋さん
ザワザワさん
北畑さん
伏見さん
伊藤輝さん
館内さん
とサポートカーで山田さん奥さん、店長の20名


初日の出発が早すぎるので前日の夕方に車載作業を行い、21時には就寝。

ロングライドイベント+合宿+ママチャリレースという多忙な企画が初めてなので準備物が多すぎて忘れ物が無いか?のチェックや不安などで早朝1時起床してしまう。

やべ~~~!非常にまずい! 今日の行程全て終えるのが22時であるとすると約21時間も起きてなくてはならないのだ。

しかも、
今回は参加者も多く一国一城のオジサンばかり。
いうなれば18名の織田信長を引き連れてサイクリングとキャンプファイヤーする情景を思い浮かべてほしい。

ゾクゾクする。背筋がゾクゾクする。

そして
3時40分



相馬アリーナには織田信長たちが続々と集結するのであった。


つづく。


店長が明智であることを知らずに集結する織田信長たち。
謀反のタイミングを探る店長と18名の信長たちとの攻防が遂にはじまる。
次章【クレープとキュウリネエサン】をお楽しみに


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===ここから第二章(最終章)です=====
==第一章は読みおわりましたか?===



最終章「相馬で一番速い男」


予定よりも1時間も早く牧場のジャージーについたワラガイ一行。
これがレースなら嬉しいかぎりであるが、ロングライドイベントとなると話は違う。

だって
まだ店が開いてないんだもん(現在7時30分)

久しぶりの朝日を浴びながら30分くらい談笑しつつも、

鬼軍曹「おう店長!あと30分待つの長いよ。出発しないか?」

店長「そうですね^^早めに鹿狼市場で休憩しましょう~、では出発しま~す」

前日までは牧場のジャージーを食べることが楽しみであったが自転車に乗り出すと乗ってる時間の方が愛おしくて。。

ここからは玉野小学校近くの千と千尋のトンネルを抜けて松ヶ房ダムを経由して鹿狼市場を目指す。

トンネルからは緩やかな下りが続き、周りの田んぼの緑と久しぶりの太陽の光が数週間ぶりに今がまだ夏であるという実感を与えてくれるのだ。

松ヶ房ダムへ差し掛かると、

店長「あれ~~~っ!!ダムに水がほとんどない状態ですよ!」

鬼軍曹「だよな~、これ全然水入ってね~じゃね~かよ」

ザワザワさん「確かに水少ないですね」

店長「これは事件の匂いがします!原因調査にいきましょう!」

メンバー「えっ!? ぉ、ぉぅ」

意気揚々と管理棟近くまでくると三角屋根の中央にメガネが佇んでいるではないか。
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ここで何かが行われていたのだ!
辺りをキョロキョロしていると後ろでは、


鬼軍曹「こりゃぁ~、度数があわね~な~」
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おっと、
鬼軍曹様が躊躇なくメガネをかけているし、、、


メガネ以外には特別異変もないようなので鹿狼市場へ向かうことに。

筆甫の郵便局近くまで下ってくると右手に裏筆甫の出口が顔をだす。

店長「あっ、そういえばここ裏筆甫のとこですよね!やっちゃいますか?」

鬼軍曹「そっちよりもこの前のところ、おう伏見~あそこどうだ?」

伏見さん「いいですね~!あっちにしましょう」

話によると13%近くが1.3km続く峠があるとか。。。

店長「まぁ、同じ裏筆甫地域だからそこの峠(今後フシミ峠と呼称します)を今年の裏筆甫ヒルクライム世界大会のコースとしましょう」

店長「今回はハンデ無しの一斉スタートにしますね」

ということで、
夏だ一番!ワラガイ祭りの途中なのだが急遽、第3回裏筆甫ヒルクライム世界大会も開催することに!!

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店長「位置についてください。30秒前・・・15秒・・・・5・4・3・2・1・スタート!!!」

伏見さん、菊地さん、杉岡さんが先頭を飛び出していきスタート後400m地点で杉岡さんがアタックをしかける。

店長の視界から消えるメンバー達。
なんとか石井さんに追いつくも疲労困憊

店長「石井さ~ん、ここきついっすね。なんて勾配だ><」

石井さん「この勾配がずっと続くんですよ」

店長「石井さんも登ったことあるんですか?」

石井さん「初めて丸森をサイクリングした時に伏見さんに連れてこられて大変なことになりました。」

店長「・・・伏見さん・・・初めてでここ連れてくるのか、、、怖い」


などと、
息を切らした状態の途切れ途切れの会話をしながらもなんとか頂上へ。

今年の優勝は 杉岡さん!

第三回裏筆甫ヒルクライム世界大会の王者となりました。
相馬市で一番速い男「3代目 KING OF SOMA」として相馬市のサイクリングを引っ張っていってください。


漢達の熱い戦いの後は、お互いの健闘を称え合いながら鹿狼市場へ到着。
いつもの早朝ではないので鹿狼市場は凄い賑わい。
炊き込みオニギリなども次から次へ。
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外では玉こんにゃくや味タマゴ、カキ氷やタコヤキまで販売しているではないか!!!
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シソ巻き、おにぎり、味タマゴを購入して昼食タイム
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やはりサイクリストにとって鹿狼市場はサイクルオアシスと呼ぶべき素晴らしい場所なのだ!
※行ったことない人は一度行ってみたほうがいいですよ^^


そしてゴール後は第3回裏筆甫ヒルクライム世界大会の表彰式。
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優勝杯と副賞のアリオネ00という超豪華商品つき!!
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そして夕方からはワラガーデンが始まる。

今日一日が無事に楽しく過ごせたことに感謝しつつ、自転車シーズンも折り返しを向かえ事故なく過ごせることを全員で誓い合う。

店長さん「あれやりましょ~、一人はみんなの為にのやつ」
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などと今年のこれまでの大冒険話で盛り上がっていると・・・・

19時56分 アオキング 到着


反射ベストや複数のライト、大きなサドルバッグというフルアーマーダブルゼータのような装備で到着したのである。
16時間と56分にて青森(十和田)から相馬市まで370kmを走りきったのである。

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炭水化物が欲しいといってパスタを貪り食べはじめたり、ここまでの冒険嘆でここからが更に大盛り上がり(そりゃ~そうだ)のワラガーデンとなりました。

そうそうアオキングは10月の1000kmブルベに挑戦するという言葉を残してまた必ず会おうとう約束を交わし2015年のワラガーデンも終わりとなりました。




おしまい。




そうだそうだ。次のイベントはママチャリレースです。
気合いれていきましょう!

ワラガイサイクリングの夏のイベントである夏だ一番!ワラガイ祭り。

今年は7月に相馬市サイクリング協会として栃木県へのアピール活動を実施していたので開催時期が例年より若干遅く設定していた。
相馬市の花火大会も無くなったのでワラガーデンと併せるべく御盆近くで開催するはずだったのだが・・・・

雨!

しかも週末っていうのではなく、3週間降り続けるという悪夢のような日々が続いているのだ。

店の前の道路には苔が生え始め緑色が映し出されている。
雨降りだから自転車に乗る人も少なく修理も無い。

これじゃジリ貧だ。


助けて~ ワラえも~~ん




第1章「雨のばかやろー」

3週間を過ぎてやっとの週末が晴れそうな気配が!
ただし土曜日。
 
被災地である相馬近辺では平日と土曜日は復興作業中のダンプなどが非常に多いため基本的に日曜日でのイベントとしているのであるが、こんな天気の状況では背に腹は代えられないので覚悟をきめ土曜日での開催。

そして4時50分

杉岡さん「おはよーございますー」
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延期ばかりしていたので何人くるのか若干の不安であったが杉岡さん参上から続々と増え、7人参加という理想的な人数。

※4人くらいだと寂しいし、10人を超えてくると人員把握は困難なんだもん。


では
今回のルートのオサライをしよう。
ワラガイ店出発
塚田のセブンイレブンで朝食購入
真野ダムにてダムを眺めながら朝食
佐須峠を経由して115号線へ
牧場のジャージーでソフトクリーム
鹿狼市場で昼食
ワラガイ店ゴール


店長「皆様おはようございます。今年も無事に夏だ一番!ワラガイ祭りが開催することができました。久しぶりなのでいつも以上に安全運転でいきましょう!それでは 出発しま~~~す!!」

メンバー「おお!!」

3週間ぶりの自転車はそれまでの乗りたい欲求もあってか脳ミソからイケナイ汁が溢れ出しているのがわかるのだ。
見上げれば青空、
瞬く間に移り変わる景色、
土臭さや草の匂い、
指や肩、首と脚が問題なく稼動してる事、
握るブレーキや意思に応じてスムーズに変更する変速機、
地球との一体感が凄まじいのである。

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セブンイレブンでオニギリを購入し、
真野ダム手前の絶景を楽しむ。


そして朝食ポイントである真野ダムに到着。
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伏見さん「真野ダムって勾配ありそうで大したことないのが変な感じですよね~」

店長「ですよね~!私もそう思うんです」

杉岡さん「車だとアクセル踏み込んでる気がするんだけどね~」

ザワザワさん「オマエラがオカシイダケだよきっと」

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店長「あっ、そうだそうだ、今日もジャージ選手権用に写真とりましょう^^ジャージ着てる人数は前と同じだからどっちかを応募します」

店長「じゃ、あのポーズを決めてください」

菊地さん「ええっ、あれやるの?」

店長「全力でおねがいします。」

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写真撮影会も無事終え、いよいよ佐須峠。

突入してみるとそこにはレイクラインに雰囲気が似ている路面の綺麗な道路がまっていた。
除染作業中のノボリ旗や、除染したのを来るんだ黒い袋などが物々しくもあるが、、、

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先頭を走る店長のすぐ後ろには鬼軍曹という背筋も凍る陣形となっており脚を緩めると怒号が飛んで来るんじゃないかというプレッシャーから知らず知らずの内にペースアップし、
予定よりも1時間以上も早く牧場のジャージに到着。
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そして我々のワラガイ祭りの裏では、もう一つのワラガイ祭り~ワラベ~が静かに動き出していたのである。

ワラベ・・・
それは青森から相馬までの370kmを走破するというもの。

メールボックスにはアオキングから「これから出発します」の文字が早朝3時に受信していたのだ。
闇にまぎれて青森を出発した彼はこの日行われる18時~20時30分までのワラガーデンに間に合うことができるのか?それよりも相馬まで無事自走できるのであろうか?



つづく。





2015年9月5日(土) 雨天中止

4時50分 集合
5時00分 スタート
8時30分 牧場のジャージ
10時30分 鹿狼市場
11時30分 ゴール

■コース
 


上記コース途中で2コースに分かれます。
■のんびりコース




■坂満喫コース

 

同日
18時~
ワラガイショップ前にてワラガーデン開始 

20時30分には解散といたします。
 

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