サイクルショップ ワラガイ

~福島県の片隅の小さな自転車屋~

カテゴリ: 公式サイクリング大会

===ここから後編です=====
==中編は読みおわりましたか?===


2017蔵王ヒルクライム 後編~たった一つの言葉~


23時00分、、くっ、起きてしまった。
22時の消灯と同時に眠りについたと思ったが、夢と現実の狭間でウトウトが続いていた。
温泉の効果なのか、体の芯も暑くて熱がこもってる気がする。

気分転換にトイレに行って、天気予報を見るも何もかわらず雨予報のままだ。
一緒の部屋の中川さんからは時折「ふぅ~、はぁぁ~」と溜息がこぼれてるので、中川さんも寝付けないでいるのだろう。声をかけて話をしだすともっと寝れなくなるので、こういう時は静かに眠くなるのを待つのがいい。

00時30分、、ふぅ、また目が覚めた。
どれだけ天気が気になってるのだろう。自然とスマホで天気予報を検索しはじめている自分に苦笑いをしてしまう。

01時50分、、頼む、頼むから寝てくれ。

02時30分、、もう起床時間まで1時間30分しかない。頑張って寝よう。

04時00分 PIPIPIPIPI 朝だ!起きた!
細切れながらも少しづつ寝れたので、ダルさは無い。
すぐに天気予報を確認すると「天気が変わってる!!7時~9時までが曇りになった」

店長「中川さん、おはようございます。朝です。レースできるかもしれないっすよ」
中川さん「あっ、おはようございます。本当ですか!?」
店長「ギリギリまで雨降るっぽいですけど、7時から曇り予報に変わったんです。信じましょう」
中川さん「よ~し、がんばりましょう」
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早速、他メンバー達を起こしに行く。
店長「ほらほら、朝だよ~。レース出来そうだよ~」

ここからは、自分の事だけで精いっぱいとなる時間帯だ。
サロンパス湿布をアキレス腱、脛、脹脛、膝、太もも前後、腸腰筋、腰に貼り、スポーツバルムを塗りたくって寒さ対策を行う。
500mlのOS-1でサプリメントを一通り飲んで、カルニチンとβアラニン、EAAのスペシャルドリンクを作成して、朝食を済ませる。
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ここで悩むのがウェア選びとなるが、どう考えてもこの後に晴天になることは無さそうなので10℃対応のロングパンツと、長袖ジャージを着て廊下を行ったり来たりしてると、

荒武さん「なんだ店長、ワラガイジャージ着ね~の?店長なのに?」
店長「えっ、えっ、そうですよね、僕、店長なんですよね。ワラガイジャージ重ね着します。」

・自然の家の鉄則である、布団は綺麗に畳んで元の状態に戻す。
・部屋は掃除してから退出する。
無理言って早朝から対応いただいた自然の家の職員さんにメンバー全員で御礼を言って退所する。

自然の家をでると路面は乾いていて、雨なんか降っていない。
天気予報では4時頃から降ってたはずだから大きく変わったのかもしれない!

店長「これって、大丈夫なパターンじゃないですか!よ~し、レースだ!私はコンビニ寄ってから選手駐車場に向かいますね。駐車場ついたらウォームアップしましょ」

空を見上げれば、真っ白な雲が辺り一面を覆っているが、真っ黒な雲という訳では無いので雨は降らないのかもしれない!やっほ~~~~いと、声を上げながら車で移動して行くと遠刈田の街中に到着と同時に雨粒が落ちてきた。

店長「何、何、なんなの!そんなに俺達を拒絶するのかよ~蔵王様~」

セブンイレブンに入り、レギュラーコーヒーを買って保温ボトルに詰め替えていると荒武さんもやってきた。

荒武さん「駄目だ、駄目。雨粒がこ~んなに大きいだもん。本降りだよ」
店長「え~~~。とにかく駐車場に向かいますね」

駐車場に着くころには雨の勢いはドンドン強くなっていくばかり。
すでに到着してる他の選手達はハッチバッグを開けて、その下でローラー台でウォームアップしていたが、余りの雨の強さに片付けして車に避難しはじめている始末。

急いで雨雲レーダーを見てみると、東側から蔵王山頂方面へ雨雲が流れていく。しかも今から真っ赤なレーダーになったのが迫ってる。
バケツをひっくり返したような雨が続く中、時間はドンドン過ぎていく。
6時を過ぎても雨脚は弱くならず、絶望的な空気が流れている。
駐車場といっても広いので他のメンバーと相談するわけにもいかず、近くに止めている荒武さんとネリオ、高橋ペアの車の様子を伺うくらいしかできない。

予定では30分くらいの強めのウォームアップをして、暖機運転が完了している時間帯だろうか。
もう大会中止もあるのだろうか、と大会HPを見ても何も情報は出ていない。

6時20分 雨が弱くなってきた!雨雲レーダーでも東からの雨雲はかなり薄く表示されている。もしかするとカッパを着て出場できるかもしれない。車を出ると荒武さんも降りてきた。

荒武さん「すげ~雨だったね。店長どうすんの?カッパ着てるけど」
店長「とりあえず大会会場に行ってみます。あわよくば出場しようかなと」

と話をしてると、
上下に完全雨合羽状態のネリオさんと、上だけ雨合羽の高橋さんも降りてきた。

高橋さん「おっ、店長も走るんですか?」
ネリオさん「店長がっかりして、DNSかなと思ったけどヤル気ですね」
高橋さん「店長が出なければ、不戦勝で私の3連勝になっちゃうね」


何が正解かはわからないけど、僕は6か月前からこの日の為だけにトレーニングを積んできた。
最悪の条件の中、雨合羽で目標達成すればカッコいいじゃないか。
雨合羽きて1時間30分を切れるほど蔵王は甘くないけど、今の自分がどれだけのものか知りたい。

店長「俺も出場します」
口に出した瞬間、自分の何かが変わった気がした。覚悟が出来ただけの話なのかもしれないが今までの(ど~しよ~)というウダウダがなくなり、超集中状態というか、ゾーンに入ってるというか、寒さも感じなくなってきた。

歌で宇宙を救ったという熱気バサラという偉人も【たった一つの言葉で 未来はきまるのさ】と歌っていたが、覚悟を決めた言葉には魂がこもるのだろう。

上下に雨合羽を装着して、大会会場に向かう。
大会会場から傘をさして歩いてる人も多く見られるが、DNSで参加賞を受け取って帰るのだろう。

選手受付場所に到着すると、私なんかよりも早く覚悟を決めたワラガイメンバー達も勢ぞろいしていた。
店長「おはよございます~。若松さんも覚悟決まったんですね。おっ、寄木さんは半袖、半パン?死んじゃいますって。あれっ、小野さんはレインウェア無しで行くんですか?」
小野さん「だって邪魔なんだもん」
店長「そうですよね~。雨合羽のパンツはごわついてペダル回せなそうで」

大会スタッフ≪選手荷物預けは残り10分切りました。早めにバスにあずけてくださーい≫

店長「う~、どうしよう。よしっ、下だけは脱いでスタートします。」

バッグに雨合羽のパンツを押し込んで、選手用バスに押し込む。
これでレースに出て、頂上に行くしかない状況になった。
予め伝えておいたワラガイRC集合場所へ向かうと、この雨の中でDNSは2名だけで
ワラガイRCのオジサン方は15名参加すると意気込んでいる。

例年であれば、自分の準備は二の次として写真撮影や蔵王様との集合写真などのサポートをしていたが、今年だけは自分だけに集中させてもらう。
会場入りしたのが遅かったので、もう開会式が始まりだした。
あと30分でスタートじゃないか、、寒さからか仮設トイレも長蛇の列なので焦ってくる。

大会スタッフ≪選手の方はクラス別にお並びください≫

店長「おお、いよいよですね!今日はこの後の天気とか想像できないのでゴール後はバスにするか自走で降りるか、他の人を待つかなどは各自で判断してください。ゴール後も各自解散にしましょう。私は下山したら青根温泉に向かう予定です。よ~~し、頂上にいきましょう!!」
メンバー「おお!!!!」

選手の列に並ぶと、緊張がさらに加速する。
さっきから横で矢吹さんが話しかけてくれてるが、余りの緊張でほとんど右から左にスルーしちゃってる。ごめんね。

列に並んでスタート位置の方へ歩いて行くと、ネリオさんが雨合羽の下を脱ぎ始めている。
他の選手も半分くらいはレインウェア無しでスタートするようだ。
どう考えても僕ごときが雨合羽を着たままで1時間30分を切れるわけがない。
雨もほとんど降ってない状態だ。。。
よしっ、
店長「雨合羽の上着も脱いでいきます。この街路樹に置いて行きます!すいませ~ん、ゴール後に必ず取りに来ますので、雨合羽を脱いで置いててもいいですか?無くなっても文句言わないので。」

選手案内をしている大会スタッフの方に許可をいただいて、身軽になる。
もう何一つ自分に言い訳をさせない状況に追い込んだ。

そして、
大会スタッフ「3,、2,、1,、スタート」

とうとうレースが始まった。
スタートは今まで通りに最後尾から2テンポ遅くする作戦だ。
チップで計測してるのでスタート直後の混雑対策を行う。

が、今までの感覚であれば問題無かったのだが1時間30分を切る目標の今回は平坦区間でいかに時間を稼ぐかにかかっている。
想像以上にスタート後の全体の列がもたついたままで、スピードに乗せられない。

こうなったら滝見台まで抑えて登るという作戦を捨てよう。
今年は予定してた事の9割が出来てないんだ今更怖がることはない。

スタート後に大きく右側に曲がってすぐに強烈な勾配が始まるので、道路の右車線は比較的スペースが空いてるので、旗巻峠をアタックするときのスピードで突入する。
このスピードが持続する訳が無いが、とにかくフラフラしてる人が多い区間を早めに逃げておかないと逆にペースを崩してしまう。

とはいえ、スタート後2kmも経過してないというのに呼吸は酷い状況だ。
滝見台までは辛いのは判ってるのだから我慢の為所。
2016年で足を攣った場所に差し掛かると、何故か脹脛が一瞬ピクっと反応したが、まだまだ大丈夫だ。平均時速を12.6kmを維持できるように我慢しながら登り続けると、ついに第1チェックポイントに到着した!
サイコンを見ると、予定タイム(31分12秒)よりも早く29分58秒くらいで到着できてる。
約1分の保険が出来た。
たしかに疲労具合は酷い物であるが、ここから第2チェックポイントまではこれまでよりは勾配は下がるはず。とにかく時速12.6kmを意識して登ろう。

とはいっても、時速10km台になったりする勾配もまだまだ残っていた。
どこをどうやったら平均勾配7.1%なのか、
さっきからサイコンに表示されてるのは9%以上の勾配しか表示されてないじゃないか!

つづら折りで、時折現れる緩い登坂では重いギアに変えるようにして速度を稼がなくては。
以前までの僕であれば、勾配が緩い区間は息を整える場所であったが、そんな余裕はない。
きっと頂上までは、この苦しい呼吸は続けなくてはならないのだろう。

第2チェックポイントに辿り着くと、辺り一面ガスが濃くなっている。40m先がみえるくらいの濃さなので、まだ危なげなく走る事はできる。ただ、空気が急にヒンヤリしてきた。

ここでは予定タイム(1時間3分58秒)だが、なんとか1時間3分50秒で通過できた。
まずい、貯金が8秒しか無くなってる。
第2チェックポイントからは、1km毎に残り〇kmと看板が出てくるが、残り4kmから残り3kmの看板が出るまでが非常に長く感じる。なんども見落としたのかな、それだったら良いのにな、思いながらも足を回す。
そして残り3kmの看板が見えた。そうだ!ここから料金所まではボーナスゾーンだ。
ほぼ平坦なのでフロントをアウターに変えて全力で回す。
全力といっても今までの疲労で、時速28kmくらいが限界だけど。

そして残り2kmの看板が出て来た。
この時点で1時間18分台で通過できた!予定よりも早く通過できてる。
残り2kmは時速11kmで走行しても大丈夫と計算していたが、もし途中で足が攣ったらタイムロスで時間オーバーもありえる。まだまだ気を抜かずに最後まで全力で行こう。

そしてゴール。
蔵王に参加してかれこれ6回くらいだろうか、遂に1時間27分51秒でゴールすることが出来ました。


蔵王山頂は2014年大会の時と同じくらい寒くて小雨が降っている。
全力を出し切って力が全く入らない状況なので、早々にトラックにロードバイクを預けて選手バスに荷物を取りに行く。
先にゴールしていた杉目さんも着替えを始めていたので
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店長「おつかれさまでした!1時間30分切りましたよ~。きゃっほ~い。でも、もう疲れすぎて駄目なのでバスで下山します。杉目さんはどうするんですか?」
杉目「私は自走で降りようと思います。」
店長「大丈夫ですか?気をつけてくださいね。私は限界なので着替えてバスに乗ってます」

スタッフに聞きまくって、選手が乗っても良いバスを見つけて後部座席に陣取り着替えを始める。
着替えを終えると急に体が動かなくなってきた。
バッグに詰込んでいた菓子パンを食べながらバスの窓を顔をつけてボーっとしてしまう。
自走で下山グループに高橋さんや小野さん、寄木さんが並んでるのを見かける。
声掛けに行こうかと思うもののバスの椅子から立ち上がる事すらできなくなっている。
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熊川さんと荒武さんとはバス内で合流することができて、無事に下山でき、ワラガイRCでは誰一人怪我する事なく大会を無事に終える事ができました。
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そうそう、
今回のレースで使用したパナレーサーの アジリストライトですが、非常に良いタイヤでした。
ハンドルがクイックに感じるくらい軽いのにグリップも良い。今回好成績を出せたのはこのタイヤのお陰かもしれません
悪天候の大会後にタイヤの表面を確認しても、タイヤにめり込んだ石やトゲも無く綺麗な状態だったので、コンパウンドも非常に高レベルです。
ママチャリ屋の店長でも1時間30分を切る事が出来たのは、このタイヤの性能が大きいと思います。


最後に、
4月からゴールデンウィークまでのトレーニング期間に付き合ってくださったワラガイメンバーの皆様には本当に感謝しております。ストイックな時期は終了し、今年の残りは楽しいサイクリングへ切り替えて遊ぼうとおもいます。

蔵王には人生観を変えるだけの何かが待ってくれてます。
まだ自分の力で登頂した事ない方は、一度は参加して完走をめざしてはいかがでしょうか!





ーーー2062年ーーーーーーーーーーーー

病院ベッドの上の店長「という話。おしまい。

ひ孫「ヒージータンのお口臭ーい」



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===ここから中編です=====
==前編は読みおわりましたか?===


2017蔵王ヒルクライム 中編~火の神様来なかったけど~

1週間前から荷物の準備は完了していたのだが、明日が雨予報となると話が変わってくる。
荷物を全て取り出して作戦を練り直しするしかない。
準備の心配と、天気の心配でソワソワが止まらなくなっているが、とうとう出発時間となってしまった。


14時45分 鹿浪山市場集合に一旦集合し、蔵王頂上にもっていく菓子パン(ローソンの豆っ子ロールが最強と杉目さんに教え込まれた)と明日の朝食を買うためにローソンに立ち寄って蔵王自然の家に向かう予定であったが、ナビ通りに進んでいくとコンビニなど一件もない山道を通されつつ、結局は遠刈田温泉のセブンイレブンで準備することになった。

一度歯車が狂いだすと上手くいかない事は続くのが世の常であるが、
翌実の朝食用に塩オニギリ2個、みたらし団子で胃に負担をかけない様にしながらもゆっくりとエネルギー変換してくれる食事と考えていたが、どれも売っていない。

塩オニギリ2個の予定を、鮭オニギリと赤飯オコワに修正。海苔を食べなければ問題無いし、赤飯オコワはもち米なので腹持ち良いのだろう。
みたらし団子の替わりは、ずんだ団子。枝豆って結局プロテインの原料なのだろうから(よくわからないけど)最良のだんごじゃないだろうか!

と、のんびり買い物をしてると蔵王自然の家での集合時間を30分も遅れてる!

店長「やべっ、時間に遅れてるから先にいきますね」
荒武さん「ちょっと待って、俺も一緒に向かうから」
小野さんと岩崎さんも丁度会計も終わったようなので、結局一緒に向かう。30分も遅れてたら4~5分さらに遅れたところで変わらないだろうし。蔵王自然の家はマイナスイオンに溢れてるから待ってくれてるメンバー達もきっと癒されてるだろうし

店長「おまたせしました~。遅くなってごめんなさい。ナビ通りに来たら変な道に入っちゃって」
小野さん「僕も前にナビであの道通らされたよ。距離は短いんだろうけど狭くてね~」
店長「明日は雨みたいですよ。天気変わりますかね~」
高橋さん「店長は雨降ったらどうするんですか・・・」
店長「う~~ん・・・・とりあえず駐車場じゃなくて自然の家に入りましょう」
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店長「こんにちは~。今日お世話になるワラガイRCです」
自然の家職員さん「はいはい、今野さんですね。お待ちしておりました。今野さんは書類の手続きあるので他の方だけでも部屋に向かいますか?」
店長「はい。それでお願いします。皆さん、部屋割りは伝えてる通りでお願いしますね~。私は手続きしてから向かいます」
メンバー「あ~~い」

自然の家職員さん「今野さん、今日ってキャンプファイヤー予定ですが、これから雨降る予報がでてますけど、どうされますか?」
店長「えっ!!今日雨予報になってるんですか?」
自然の家職員さん「ええ、降ったとしても小雨だからできなくは無いですけど、、ねぇ~。」

むむむ、
せめてキャンプファイヤーだけでも楽しもうと考えていたのに、、、
もし雨の中キャンプファイヤーやって体調が崩れたら、明日の天気だって変わるかもしれないのだから大事を取って中止・・・・か。。

キャンプファイヤーのトーチを作ったり、シナリオ作ったりしてたのに、、、クソっ!!!

店長「すいません。レース前となるので風邪ひかせる訳には行かないのでキャンプファイヤーは中止させてください」
自然の家職員さん「そうですね。わかりました。」

入所手続きを終えて、自分の部屋に向かう足取りはとてつもなく重く感じる。
きっとメンバー達もがっかりするだろう。たぶんキャンプファイヤーを一番楽しみにしてきてるだろうし。

店長「皆さんごめんなさい。キャンプファイヤーは中止にしました。これから雨降るらしいです」
荒武さん「ひゃっほ~う!良かった~。明日の朝、雨の中片付けするのか~って、がっかりしてたんだよ」
ネリオさん「しょうがないですよね。いちお明日レースを控えてる状態だし。」


キャンプファイヤーが中止になって嬉しそうな顔をしてるメンバー達だが、きっと心では泣いてるのだろう。(大丈夫ですよ、近いうちにきっとキャンプファイヤーをやりますからね)と固く誓うのであった。

店長「じゃ、キャンプファイヤーが無くなったので風呂時間を早めてもらって、明日の作戦会議の時間にしましょう。じゃ、まずは飯いくべ~」
メンバー「は~い」

自然の家での夕食は、給食のようなオカズと、御櫃ごはん。
レース前なので炭水化物を多くとりたいので、オカワリできる御櫃ごはんは最高!
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それにこの給食のようなメニューもたまらなく愛おしい。
黙食となるので、和気あいあいという夕食でないのが残念なところではあるが、
こればっかりは3つ星ホテルだろうが自然の家だろうが関係ない。

そうそうに食べ終わったら、今度は風呂の準備。
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蔵王自然の家での部屋割りはコロナ対策が完璧にされている。
8人部屋を2名~3名で使用させてもらうことで密になることがない。
風呂も10名は入れるが5名に抑えるようにしているので、これも安心だ。

本来ならレース前夜でリラックスしておきたいところであるが、翌日の天気が気になって5分おきにスマホをいじって天気予報を確認するメンバー達。
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明日の準備や作戦会議をしてる内に消灯時間の22時を迎えてしまった。
寝て起きたら「ざーざー土砂降りだったらどうしよう」、「いやいや山の天気だから晴天になってるかもしれない」と情緒不安定な感情のまま布団に入ったのだった。


初めてキャンプファイヤーが中止になる状況で混乱するワラガイRC御一行様
この流れは明日のレースは中止という最悪なシナリオがまってるのか、、
誰もが不安に駆られながら静かに部屋の明かりを消すのであった。
次回、後編~たった一つの言葉~をお楽しみに。



つづく


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2062年某月・・・
ひ孫「ヒージーターン。自転車の御話して~」

病院ベッドの上の店長「どれっ、ひとつ昔話をしてやろうか。あれは忘れもしない新型コロナも収まってきた2022年5月の話だ。レース前日は酷く蒸し暑くてな・・・・」




ーー時は2022年5月ーーーーーーーーーーーーー

蔵王ヒルクライムで1時間半を切ると言い続けて、かれこれ7年を過ぎようとしていた。
とりあえず目標だけは掲げるオジサンになってしまっていた。

それを変えるきっかけとなったのが昨年12月の出来事であった。
店長「ここ半年くらい内科や耳鼻科にいって検査したり漢方薬飲んでるんですが、喉がつかえるような感覚があるんです。死ぬんですかね?」
K先生「あ~、うんうん。最近イビキかくでしょ?」
店長「えっ、あ、最近イビキかいてるって嫁様に言われました。」
K先生「ぶっちゃけ、太りすぎだよ」
店長「!!・・・・・あああ・・・あああ・あああああ」

たしかにお風呂の鏡を見ると太ってきたなとは思っていたが、怖くて体重計に乗れないでいた。
嫁様にも体重計にのって現実から逃げるなと何度も言われていたのに。

2021年12月上旬 意を決して体重計に乗ると人生最大重量【69.9kg】

店長「いやぁぁ~、嫌~~~、いやぁぁぁぁ」


そして始まった3度目のワラザップ
食事管理
・朝 御飯、納豆、カニカマ入り卵焼き、ブロッコリー、味噌汁
・昼 オートミール、ブロッコリー多め、鶏ササミ、味噌汁
・夜 炭水化物抜きでオカズのみ(平日は禁酒でウーロン茶)
※基本的にコロッケやトンカツなど揚げ物は禁止

トレーニング
・朝 5kmRUN、スクワット20回x2セット、懸垂12回
・昼 気が向いたら腹筋ローラー
・夜 スマホのゲームしながらローラー台60分~90分

そして最終兵器プロテイン
(使用したドーピング:ホエイプロテイン、BCAA、EAA、クレアチン、βアラニン、オメガ6脂肪酸、マルチビタミン)
仕上がった!58.0kg
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バイクカスタム
・タイヤをピレリRACEからパナレーサーアジリストライトへ
・ボトルゲージ、ゲージ用ネジを取り外し
・バルブ根本のネジをゴム製へ
・ハンドル位置を一番下へ
・サドルを若干前下がり
約300g強の軽量化に成功。

ビフォー
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アフター
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アジリストライト 700x23c
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週末サイクリングも3月中旬から開始して、メンバー達にも協力してもらって
強度が高めの週末サイクリング、ロングライドイベント、ゴールデンウィークもほぼ毎日トレーニング。

最後の軽量化
筋肉を落とさないで手軽に行える最後の軽量化は脱毛だ。脛毛とチンチン毛とサヨナラをする。
脛毛で100g、チン毛で400gも軽くなるのだからやらない手はない。
無題



完璧だ!完璧に仕上がった!
それなのに、それなのに、何故、何故、レース当日だけが雨予報になってるんだよ!!

「たすけてぃ~、ワラえも~~~~~~~ん」

2022年蔵王ヒルクライム参加者
杉目、岩崎、中川、寄木、千尋、
秋山、若松、熊川、渡部、高橋、
荒武、ネリオ、矢吹、小野、店長(計15名)
+但野(DNS)、村上(DNS)


2022蔵王ヒルクライム 前編~暴走する力~

今年のスケジュールは下記のように蔵王自然の家を拠点にする計画としていた。
世界各国の部族の例を見ても、狩りの前夜には何かしらの神聖な儀式をして気持ちを高めているので、
僕達も火の神様をあがめるキャンプファイヤーをしたいのだ。


5月21日(土)
14時45分 鹿浪山市場 集合(下見したい人は先に出発)
15時40分 遠刈田のコンビニで翌朝の朝食購入
15時50分 蔵王自然の家 駐車場
16時00分 蔵王自然の家入所
16時10分 ベッドメイキング
16時30分 キャンプファイヤー準備
17時30分 夕食
18時30分 キャンプファイヤー
20時00分 お風呂
21時00分 ミーティング
22時00分 消灯


5月22日(日) 
04時00分 起床&布団片付け
04時10分 キャンプファイヤー片付け&ラジオ体操
04時25分 朝食
04時50分 退所準備 
05時00分 退所
05時20分 参加者駐車場到着
05時30分 ウォーミングアップ開始
05時55分 参加者駐車場に一度戻って、書類・預けるバッグを持って大会会場へ移動 
06時05分 ワラガイメンバー待機場所で合流
06時30分 受付&荷物預け
07時00分 開会式(トイレに行こう!)
07時15分 もう一回トイレに行こう!
07時30分 競技スタート
10時50分頃 自走による下山最終グループまで待機
12時00分 大会メイン会場にて合流(解散)



1週間前の時点では、天気予報は晴れだった。
最低気温が14度、最高気温が25度と気温が高い中でのレースになるだろう、
脱水症状に気をつけないと・・・・
と暑さ対策のスケジュールをたてていた。

土曜日の昼間も25度近くでTシャツじゃないと暑くてしょうがない状況なのに、
明日日曜日が雨で気温が13~16度?数字では理解できるが体が理解できない。

第一回相馬復興サイクリングと似た状況になっている。
あの時も台風が発生して、普通に通過すればいい物を沖縄近くでグルグル回ったり、速度を落としたり停滞したりして、大会当日にドンピシャで相馬市を通過するというミラクルをやってのけた。
今回の蔵王ヒルクライムも、ず~~っと晴れ間が続いているのに大会当日だけがピンポイントで雨予報になっている。
たぶん、私の前世は相当な力をもった祈祷師だったのだと思う。その当時は世界各地の干ばつを雨の力で救って来たのだと思う。雨を降らせることで相当良い暮らしもしてたのかもしれない。
けど、現世の僕は自転車屋なので雨を降らせちゃ駄目なんだよ。もう雨を降らせる力は封印したい。

店長「ああ、力が、、、また力が暴走する。もういいよ、やめてくれよ。」


過去の蔵王HCでは大会会場では曇りだったのに頂上は視界がなくなるほどのガスで超寒かった時があった。スタート時点で雨降ってたら頂上なんて雪降るんじゃないだろうか。
くっ、明日の天気次第では初のDNSしちゃうのか・・・・
とりあえず自然の家にいってキャンプファイヤーを行って、晴れを祈ろう。
今日一日は蔵王は曇りとなってるのでキャンプファイヤーくらいは楽しんで帰って来れるだろう。

車にレース用一式とキャンプファイヤー用トーチなどを詰め込んで集合場所の鹿浪山市場を目指して出発したのだ。


明日が雨なのか?と思うと写真を撮ったりする余裕は無くなった。
残せた画像は少なくなってしまったが。
次回、中編~火の神様来なかったけど~をお楽しみに!


久しぶりなので勿体ぶったまま、
つづく



ヒルクライムランキング
 

蔵王ヒルクライムで1時間30分を切るべく丸一日トレーニング。
ワラガイロングライドとしては、過去最高レベルの高強度となりました。
総走行距離 134km
獲得標高 2194m

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2020年5月31日に予定しておりました第3回相馬復興サイクリングは中止いたします。

台風19号および同月25日発生の豪雨による想定コース・迂回路コースの道路崩落と崖崩れが発生しており2020年5月末までの復旧は約束できない状況で飯舘村へ向かうことができない。
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JAふくしま未来様に桃ジュース協賛の手配や、新しいエイドステーションで磯部小学校敷地の借用、メイン会場を海に変更しての大規模改良など、準備を進めていた中での事で自分としても納得しきれていないのですが、下記理由により中止(見送り)の判断となりました。
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・相馬市、南相馬市、新地町、飯舘村を通るコースがあっての相馬復興サイクリングである。
・参加者が崖から落ちるリスクが少なからずある状況で安全を確保できない。
・代替案を何度も検討したが安全を確保しつつ私が走って楽しいと思えるコースが取れない。
・「とりあえずショートコースのみで実施」では、参加者にも協力いただく人にも失礼。


このような状況となっている為、
苦渋の決断となりましたが御理解いただければと思います。


===ここから後編です=====
==前編は読みおわりましたか?===


後編「サルにだって性癖はあるんだね」


天照大御神様に挨拶を済ませたワラガイ御一行様はというと第3回相馬復興サイクリング予定コースの
南相馬市の風穴の湯近くを走行していた。
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店長「この前の台風で木が根っこごとに倒されてますね。これは酷い・・・」

カトピリさん「だいぶ片付けられてるけど道路にも土砂が上がったんだね。」

判っていたことだが、言葉が出なくなってしまう。
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それでも、
店長「先に進みましょう。まだこれなら開催できると思いますが、問題はこの先なんです。皆の命俺に預けてください」

メンバー「おお~っ!!」

ポニー牧場跡地を抜けて上栃窪まで来ると、強風注意報が本当だったということを実感する。
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店長「ぐぅぉぉお~、なんだこの向かい風は!!」

カトピリさん「店長、これはキツイ、帰ろう」

店長「いやいや山の中に入れば木々に守られて風は無くなるはずです。そこまで頑張りましょう」

真野ダムに到着すると体が吹き飛びそうになる強風が待っていた。

店長「ここで朝食タイムとします。風が強いからダム管理棟の陰で休みましょう」

管理棟の陰にさえ入れば、お日様からの日差しが暖かくてポカポカする。
後ろでは風が唸りを上げて吹いている。
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11月の真野ダムは紅葉が素晴らしい!!
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飯舘村エイドステーションのあった大倉キャンプ場に到着すると、おじいちゃん、おばあちゃん達がグランドゴルフを楽しんでいる。手を振りながら通り抜けトイレ休憩してると道路には猿の大群が!!

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店長「おお~、御尻が真っ赤ですね。あそこにも!そこにも」

8名のサイクリストを前に、約20m近くでのんびりと歩いたり、毛づくろいをしたりしている。

スギハチさん「人に慣れてるんですね~」

と、
周りに優しい空気が流れたと思った瞬間、
毛づくろいしてた猿がこっちを見ながら、子作りを始めるではないか!!!

店長「えっ、えっ、このタイミングでか!」

すぅ~っと、近づくスギハチさん。

店長「スギハチさん!人を捨てちゃ駄目だ!ビーストモードを発動されたら僕たちでは手に負えなくなる」

さすがに
人が近づいたまま子作りはしないようで、奥に逃げいていってくれる・・・と思ったら、
スギハチさんから20m近くで止まって、こっちを見ながら子作りを再開。

なんなんだ、この空間は!
メンバー全員でスギハチさんのもとへ行くと、そこには40匹以上の猿達が群がってるではないか!!
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猿達からの誘惑が凄かったが、ATフィールドを全開にしてその場を立ち去ることができた。

そして懸念していた飯舘村のつづら折り区間
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通行止めがでていたが、現状を知るためには危険も受け入れるしかない。
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・・・自転車で登ることはできた。
自転車なら走行可と言いたいところだが、登り区間はスピードは出さなくてもフラフラとしてしまう
参加者もいるだろう。
また、救護者や回収車両は通行は危険すぎる。
どうしたものか・・・ここは一旦持ち帰って要検討が必要。


店長「ここ酷い状況でしたが115号線はきっと大丈夫です。皆の命、俺に預けてください!!」

メンバー「え~~~っ、無理」

カトピリさん「絶対に途中まで下ってからUターンになるよ。地獄だよ」

村上さん「115号線は駄目ですって。まだ通れないって聞いてます」

スギハチさん「微妙ですね」

店長「了解しました。今日は無茶はしない約束ですもんね。草野方面から快適だ道を抜けて戻りましょう」
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飯舘村の真野ダム近辺は自販機や売店が一切無いので、喉がカラカラ。
上栃窪まで下りてきて数十Kmぶりに飲み物にありつく。赤コーラが美味い!

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真野ダムでの朝食してから4時間近く走りっぱなしだったので腹が減ってしょうがない。
鹿島ICのセデッテ鹿島に立ち寄り昼食をとって解散となりました。
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第3回相馬復興サイクリングは予定していたコースでは開催は非常に厳しいものがあった。
代替コース案ができるかどうか。。。

でも、相馬~飯舘村のコースは何度走っても満足いくもの。全国の皆に走ってもらいたいなぁ~と強く強く思うのでござった。


おしまい。


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