サイクルショップ ワラガイ

~福島県の片隅の小さな自転車屋~

カテゴリ:大型イベント > 春だ一番!ワラガイ祭り

===ここから最終章です=====
==第4章は読みおわりましたか?===



15周年記念サイクリング ~最終章~

早朝03時10分
ざぱぁーーーー、ざぱぁーーーー

嫌だ。聞きたくない。やだよ~~

枕元のスマホで雨雲レーダーを見てみる。

ちょうどこの辺り一帯に強めの雨雲が発生している。
やはり、この音は土砂降りの雨の音だ。

布団を頭までかぶり聞かなかった事にして再度眠りにつく。

05時00分
なんとか寝れたようだ。
外からは雨の音がしないし、雨雲レーダーで見ても3時に見たような濃い雨雲はない。

若松さんと村上さんは、夜中からイビキかいてるし
よしっ、散歩してこよう。
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路面は雨が降った後が見て取れるが、空は明るい曇り模様なので期待できそう。
と強がってはみても雨なんだろうなぁ~と思いつつ自販機でコーヒーを買って
みなと荘の裏手に回り海を眺める。

今、俺がかめはめ波を放つことができれば、あたり一面の雲は無くなって晴天が現れるのだろうか。
と思いながら1回だけ、かめはめ波を放ってみる。
少しだけ出たが、まだ雲までは届かない。

するとみなと荘の2階の部屋から菊地さんが声をかけてくる

菊地さん「店長何やってんの?」

店長「えっ、ああ、散歩です。菊地さんも散歩しませんか?」

菊地さん「いいですね」

あぶね~あぶね~、俺のかめはめ波を見られるところだった。
今日の天気の話をしながら少しだけブラブラしてオジサン達に嫌がらせの寝起きドッキリをしかけようということになる。
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店長「おはよーございます~。寝てますね~。こりゃ~寝てます。さぁ朝だよ~起きるよ~」

というのを全部屋行ってる内に朝風呂時間の6時になる。

店長「さぁ~、今度は朝風呂時間だよ~。風呂入ったら朝飯食って、さっさと出発だ~」

みなと荘のお風呂は温泉ではないけども、体の芯まで温めておけば体は絶好調で自転車を漕ぐことができる。

高橋さん「着替えはどうしますか?ジャージに着替えて朝御飯です?」

店長「そうですね。出来るだけ早く出発したいからもう着替えちゃいましょう。」

宿の方でも、気を利かせてくれたのか若干早めに朝食を開始してくれる。

店長「お~、今日も朝から豪勢ですね!んじゃ、手を合わせてください。いただきますっ!」

メンバー「いただきます」
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佐渡の最終日ということの寂しさからなのか、昨日遅くまで飲んでたの原因なのか、これからの帰路が雨確定だからなのか、全員、昨日の朝食とうってかわって言葉数も少なく目が死んでいる。

菊地さん「店長、今日も朝からよく食べるね~、生卵あげる」

店長「そりゃ~そうですよ!食える時にくわないと初日のように、みかん餅しか食べれなくなるかもしれないし。おっ、卵ありがとうございます」

佐渡の米が旨くて、なんだかんだと皆オカワリしてエネルギーは満タンになった!
お腹もいっぱいになったら今日のスケジュール確認。

店長「今日はここを出発したらZ坂、大野亀、二ツ亀を経由して帰るだけです。早めに両津港についてのんびりしましょう。それよりも雨です。」

菅野さん「ん~、私が見てる天気予報だと大丈夫そうなんだけどな」

若松さん「この後に雨雲が来るっぽいね。どうだろうね」

店長「私が見てる天気予報も多少なりとも雨は降るっぽいので最初から雨カッパ来ていきましょう。んじゃ、各自準備して入り口集合です」

そんな中、
雨カッパを持ってきてない杉岡さんと村上さんの目が曇る。
まだウィンドブレーカーがある杉岡さんは良いのだが、半袖ジャージのみの村上さんはこのままでは不味いかもしれない。

村上さん「もう行くしか無いですね・・・」

呟きの言葉と共に、静かなる村上の小宇宙(コスモ)が高まっていくのが視認できる。
小宇宙の高まりと共に、古来より佐渡に封印されていた13番目の黄金聖衣(ゴールドクロス)自らがみなと荘の台所のゴミ袋から飛び出して村上さんの元に集まりだしたのだ!!!
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ペガサス幻想

作詞 竜真知子
作曲 松澤浩明、山田信夫
唄 MAKE-UP

抱きしめた 心の小宇宙
熱く燃やせ 奇跡を起こせ
傷ついたままじゃいないと
誓いあった 遥かな銀河
ペガサス幻想 そうさ夢だけは
誰も奪えない 心の翼だから
聖闘士 聖矢 少年はみんな
聖闘士 聖矢 明日の勇者OH YEAH
聖闘士 聖矢 ペガサスのように
聖闘士 聖矢 今こそ はばたけぇぇぇええええええええええ


そう佐渡に隠されてたのは、13番目【那異諭座】の聖闘衣


村上さん「ふぉぉお~店長、漲ってきました!」

店長「村上さんに導かれたんですね。神々しいですよ。これはもはや黄金聖衣を超えた神聖衣なのか!!」

みなと荘の若女将さんにお礼を告げて、外に出るとまだ雨は降っていない。

雨が降る前にどれだけ距離を稼げるかが今日の勝負の分かれ道だろう。
二ツ亀さえ超えれば後は観光スポットもなにも無い道なので、そこまで頑張ろう。

ここからは大野亀ロッジ以外には店が無いはず。
宿の前に2つ並んでいる自販機に行くも片方は修理中。
もう片方もスポーツドリンクは売り切れだ。
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店長「こりゃ~、参りましたね。途中で自販機あったら立ち寄ります!んじゃ、円陣組んで気合いれてきましょう!」


店長「いくぜぇ~い、ワラガ~イ、キャッツ」

メンバー「ニャー」

店長「キャッツ」

メンバー「ニャー」

店長「キャッツ」

メンバー「にゃぁぁぁぁぁあああ」

店長「よ~し、しゅっぱつだ~。ありがと~みなと荘。ありがと~佐渡」

走り出すと雨がポツリぽつりと落ちてくるのがわかるが、初日の出発した時と同じくらい。
気温も高く雨カッパを着てるから暑くてしょうがない。
しかも少しづつ登坂区間に入って来てるから血流も回りだして体温も上昇している。

全然見当たらない自販機に不安を抱えながらもやっと自販機発見。

店長「あった~。自販機だよ~。減速だよ~。止まるよ~」

空っぽのボトルにスポーツドリンクを補充すると気持ちが楽になる。
それにしても、チラッチラッと黄金聖闘士の姿が視界に入るたびに見慣れぬ姿でドキッとする。
これは恋によるドキッではなく、恐れ・怖さによるドキッだと思う。
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自販機休憩から間もなくの所でZ坂が見えて来た!
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店長「Z坂だよ~。一旦止まるよ~。これがあの有名なZ坂かぁ~、細岡さんもZ坂って言ってたなぁ~」

荒武さん「あの橋の所から登ってるよな~。結構きついんじゃね~の~?」

店長「だいじょぶですって。旗巻峠くらいですから。知らんけど。よ~し行きましょうZ坂へ!」

メンバー「お~」

昨晩の日本酒会で「おっぱいダンシングというものを会得したい」という菅野さんの要望もあり、久方ぶりにオッパイダンシングを行う。
オッパイダンシングの神髄は、呼吸とリズム、そして精神。決して恥ずかしがる事なかれ。
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佐渡北部に全力の「おっぱい」が響き渡っていく。

Z坂頂上に着くころには菅野さんも一人前のオッパイダンサーに成長できた。
これで今後のヒルクライムレースでは良い記録をたたき出すことが出来るだろう!

Z坂を登り切ると今度は細い道を長いつづら折りで下っていく。
そして奥に見えてくるのは巨石。

神戸先生「店長、あれが大野亀だよ。」

店長「おお~~~、すげぇぇ~」
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余りのデカさに走り続けていても中々近づいてこない。

神戸先生「大きいから遠近感が麻痺するんだよ」

そして大野亀の麓に到着。

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佐渡一番の雄大な景色に、言いようのない感動の波が押し寄せてくる。

店長「よしっ、登りましょう」
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Z坂にも引けを取らない登り区間となるが、辺り一面に黄色い(カンゾウ)の花が咲き誇っており、白いワンピースを持ってこなかったことを後悔する。
きっとこの花畑の中を白いワンピース姿で走り回るのが正解だったのだろう。
でも今日のような雨の中で、ワンピース姿で走り回ったら怪奇現象でしかないか・・
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トイレ休憩も兼ねて大野亀の駐車場に立ち寄ると大勢の観光客でにぎわっている。
大野亀中腹あたりまで登山できるようになってるようで遠くに観光客の列が見える。

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二ツ亀と見ようと立ち寄るあたりから雨脚が強くなって来た。
それでもここまで来たら僕達の勝利である。

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予定通りにこの後は見る場所もなく両津港へ走るだけとなるのだ。
のんびり走ろう~と思っていると、ダイビングスクール近くでこの旅最初のパンクが発生するがサポートカーの到着を待って修理完了。

途中、1km近くのトンネルが片側工事中とのことで、誘導員の指示にしたがい自転車が最後尾として安全に走行させてもらえる。

ゴールまで残り15kmくらいになると雨も止んで空が明るくなってきている。
遠くの方に港らしき景色も見え始めている。

旅行の最終日は大嫌いだ。終わる時間が刻々とせまってくるのが怖く感じる
15周年イベントを本格的に考え出したので去年の9月。約半年以上も佐渡の事だけを考えていたが、それがもうすぐ終わりを告げるなんて。
思っている以上に涙が止まらなくなっている。

この旅は想定外が多かった。
刈敷田でワラガイを開業した時も初日が台風だった。あの頃の気持ちを思い出させるために神様が初心を忘れないよう雨を降らせてくれたのだと感謝する。
感極まりながら出発地点のあいぽーと佐渡を目指していたが、

店長「ごめ~~ん。道間違った」

神戸先生「店長、道間違ったて~」

うん、この感じがいいな。


12時30分(予定より10分遅れ)
そして感動のゴール! つい一昨日にこの場所を出発したというのが不思議な感覚だ。出来れば一昨日に戻りたい。
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店長「ゴールです!お疲れさまでした。」

メンバー「おつかれさま~~。あ~着いた~。帰ってきちゃったよ~」

店長「そしたらこの前の駐車場の所にサポートカー行ってるはずなので輪行準備して飯にしましょう。」

ジェットフォイルの登場手続きまで、1時間30分もあるがレンタカー返却や輪行準備、昼飯となると、意外と丁度良いくらいか。
公用車やホテル送迎、レンタカー送迎限定の駐車場の為、サポートカーは早々に返却することにした。
トランク内の荷物や御土産を全て外に出して飯土井さんはガソリンスタンド経由でニッポンレンタカーへ。

店長「私もレンタカーの返却手続きに行ってくるのでゆっくり輪行袋準備しててください」

荒武さん「あいよ~。よろしくね~」

ニッポンレンタカーに向かう際中、初日にみてたワカメモナカの店も見てみるが電気がついて無いので今日も休みだろうか。
これもショウガナイ。来世で買いに来よう。
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レンタカーの返却手続きも簡単に終わり元の場所に戻ると半分くらいの人達は準備完了状態だ。

店長「そしたら終わった人達は先に飯食ってきてください。僕達が準備しながら荷物番しておきますんで」

着替えやら輪行袋準備終わったあたりから、雨が降り出して来た。
荷物を2Fの休憩スペースを移動させて待ってると先飯の人達も戻ってきた。
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店長「よ~し、次は僕達の番ですね!まずはビール飲みましょう!そして日本酒も」

当初の予定だと、フェリーターミナルでは無く外の食堂にするつもりだったが
移動する時間や混雑具合などがわかないので手軽にすませれる場所へ。

もう名物料理とかじゃなくて、ビールがあればいいや!
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新潟港に着いた後はふるさと村でラーメンを食べる予定なので佐渡最後の飯は、全部入り蕎麦とビールに決定。

店長「くぅぅ~、うめぇぇ!!!!昼からのビールは効きますね。」

神戸先生「佐渡も終わっちゃったな~」

まだ旅の思い出を語りながら食事を堪能。
お土産屋さんも多く入ってるので、次は御土産だ。
ただあまり買い込むとジェットフォイルに持ち込むのに邪魔になりそうなので、大物はふるさと村で購入しよう。
新潟の物はほぼ全て揃ってるという噂なので別にここじゃなくても大丈夫。

それでもお土産を見て回るのは面白い。
こんな物まであるだぁ~と見ていると、いよいよお待ちかねの日本酒スタンドコーナー発見。
500円で3種類のお酒の試飲ができるというもの
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そうそう僕達はこの後ジェットフォイルで新潟港へ、その後は大型バスで相馬まで移動なのでアルコール入っても問題無いのだ。
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両津港のフェリーターミナルを一通り満喫したら、いよいよ登場手続きか。

13時40分
先に係員に挨拶を済ませ、新潟港の時と同じように輪行袋だけ入場口の奥に置いておくことになった。
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係員「では皆様、入場は一番先となりますので14時00分頃にお並びください」

微妙に時間が空いてるので、両津港をじっくり見て回る。
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思い出を掲示板に書き込んだり

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帰りのジェットフォイルは3日間の疲れもあり、すぐに熟睡。
とにかく揺れないので快適この上ない。

そしてとうとう新潟港到着。
改札を出るとバスの運転手さんが待っててくれてる。

16時10分(予定通り)
バスの駐車場まで案内してもらい車載作業してふるさと村へ出発
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ここで最後の問題が発生。

若松さん「ふるさと村のラーメン屋って16時00分がラストオーダーって書いてあるよ」

店長「えっ!?えぇえぇぇえええええ。じゃ、もう終わってんじゃん。佐渡でラーメン食っておくべきだった~」

そういえば営業時間は見てなくて、メニューしか見てなかった気がする。

店長「ま、まぁ、そういう事もありますよ。それでも色々お土産売ってるでしょうし。運転手さん、あとどれくらいで着きますか」

運転手「え~と、だいたい30分くらいは見てください。」

店長「えっ、30分?今が16時15分だから到着が16時45分か・・・」

まずい佐渡の行程だけしっかり調整していたが、戻ってきてからの時間割はざっくりだったかもしれない。

店長「えっと、予定だと17時30分までの滞在だったんですけど、もうちょっとだけ遅らせてもらっても良いですか?」

運転手「ええ、大丈夫ですよ」

菊地さん「でも店長、ふるさと村って17時30分に閉店って書いてあるよ」

むむむむ!

店長「よ~し、皆さん。ふるさと村に着いたら駆け足で御土産買いに行きましょう!」

後の席から またかよ~ って声が聞こえてくるが、最後までワラガイっぽくて良いじゃないか。
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ここでも日本酒バーに立ち寄り、大吟醸飲み比べセットを注文。
オツマミとして出てくる カニ味噌が旨い
そんな事をしてる内に、閉店の音楽が流れて来た。
なんだかんだと忙しない感じではあったが、ふるさと村も満喫。

ただラーメンを食べたいという思いだけが残っていたので、運転手さんに磐梯山SAに立ち寄ってもらう事にした。そして念願のラーメン。
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喜多方ラーメンとなってしまったが、それでも間違いなく旨い!


21時00分(予定通り)
予定通りのスケジュールでスポーツアリーナ相馬着。
みんな笑顔での大団円となりました。


こうしてワラガイ15周年を祝うサイクリングが無事に終わりを告げました。15年間店を営業できてるというのは嬉しい事です。ご利用いただいてる皆様には本当に感謝しかございません
ありがとうございます!

大型店とかネット購入の方が安いのはわかってても「ワラガイを使ってやるか」という皆様粋な心遣いに応えるにはママチャリ屋の技術を高めてアフターフォローを充実しつつ楽しい遊び場を準備していくことだと思ってますので更に精進してまいります。
さて、今回の冒険の舞台であった佐渡にまた行きたいか?と聞かれれば即答で「はい」となりますが、
短い人生の僕には同じ場所に立ち寄る時間がありません。ワラガイサイクリングとして立ち寄るのはこれが最後。
僕達にはまだ見ぬ景色が、峠が、待っていますよ
さぁ、次の冒険の準備を始めようじゃないか!

※音出るよ※


おしまい。


サイクリングランキング

次はいよいよ沖縄か!?
目標は2年後 2025年の5月~10月上旬あたりで計画します。
今から毎月2000円ずつ貯金を始めていてくださいね

===ここから第4章です=====
==第3章は読みおわりましたか?===



15周年記念サイクリング ~第4章~


04時30分
店長「ふぅ~、目が覚めてしまった。昨日飲み過ぎたから喉も乾いたし。」
微睡の中、ウツラウツラしていると隣の布団の管野さんも起きたみたい。

よし散歩にでも行ってこよう。
昨晩の夕食に出て来たお菓子をポケットにいれて外に出ていくと菅野さんも外の自販機にいた。
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店長「おはよ~ございます~。菅野さんも散歩ですか?オヤツ持って来たんで海辺に散歩しましょ~よ」

菅野さん「いいですね」

自販機で缶コーヒーを買って、笹餅を菅野さんにわたして僕は干し柿を食べながら今日が晴れる事が約束した朝焼けの空を眺めてみる。
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5分くらい ぼぉ~~~っとしてから
店長「よしっ、部屋に戻ってもうひと眠りしてきます。」

05時00分
部屋に戻っても寝れそうに無いので、早々に着替えを始める。
私は出発前に宿の支払いなどの手続きあるから人より早く準備しておかないと出発が遅くなってしまう。

それでも着替えなどあっという間に終わるので、恒例の〈ドキドキっ、嫌がらせの寝起きドッキリ〉を開催しないと。
と部屋に突入するも意外と全員が着替えたり準備が始まっていた。
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朝食も若干ではあるが早く準備できたよ~ってことで、

店長「全員揃いましたね?じゃ、手を合わせてください。いただきます」
全員「いただきま~す!」

昨晩の夕食と比べると落ち着いた量ではあるが、食い過ぎた感が残ってるので丁度良い。
デカい厚焼き玉子がこれまた旨い!
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人数が多いと「出発しましょう」と言ってからが長いので予定よりも早く出発準備に取り掛かる事にする。

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7時50分出発しましょうと伝えるも案の定、外にでてから全員がタイヤに空気の補充を始めるので時間がかかりだす(良い事です)

さらには、私のワカメのポーズ写真依頼が入るものだからしょうがない。
写真撮影終わると菅野さんから

菅野さん「今日はワラガイキャッツやらないの?」

店長「おっと!求めてくるんですね!菅野さん、やりましょう。ほら、みんな集まって」

菊地さん「え~、今日もやるの?」

店長「明日もやりますよ!3日間連続ということで」

店長「ワラガ~イ、キャッツ」

メンバー「ニャー」

店長「キャッツ」

メンバー「ニャー」

店長「キャッツ」

メンバー「にゃぁぁぁぁぁあああ」

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08時00分(予定より15分早い)
店長「ではでは、西三河ゴールドパークへしゅぱ~~~~つ。長浜荘ありがと~~~~」

昨日とうってかわって空が青い。こんなにも空が青くて良いのだろうか。
南国では青い空、白い雲、広がる海というフレーズを聞いたことがあるが僕の知ってる世界では白い空、黒い雲、視界不良の海。
それが今日は一変して透き通る青空と水平線が広がる青い海となっている。

長浜荘から西三河ゴールドパークまでは約6km。
朝の気持ちよい空気を吸い込んで走り出すとあっという間に到着しちゃう。

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08時30分(予定より10分早い)
予約の電話で伝えていたので話がスムーズに進んで入場できる。

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予定では約1時間の滞在となるがオジサン達が砂金の歴史などの展示スペースで熱心に見入っている。
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店長「ほらほらっ、オジサン達早く砂金取りするからね」



それぞれ定位置に整列すると係員さんが説明してくれる。
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係員「これを、、、こうして、こうして、こうすると、、、ハイ、2粒取れました」

メンバー「すげ~~~!」

神戸先生「その取ったやつも貰えるの?」

係員「いいですよ。では頑張って砂金をとってください。30分間好きなだけ取り放題ですよ。」

メンバー「おお~。俺、砂金持って帰る用の袋を準備してるよ」

目の前に広がるゴールドラッシュに全員がテンションMAX。
教えてもらったやり方を何度やっても砂金が出てこない。
誰よりも早く砂金を見つけて煽ってやるんだと思っていたが隣から早速見つけたと報告が入る。

菅野さん「あった。しかも2つ。ほらほら店長。2つ見つけたよ」

店長「うわっ、もう見つけたんですか、、」

・・・

神戸先生「あっ、俺も出て来た。ほれほれ店長どうしたの?まだ見つけられないの?」

店長「ちょっと、うっさい。集中してるから構わないで下さい。」

・・・
菅野さん「おっ!一気に4粒はっけ~ん。店長、店長」

店長「ちょっと全く取れる気配すらないんですけど。それ俺が取るはずだった砂金なんじゃないっすか?」

遠くからも取れた~って報告が続々と上がっていく。
菊地さん「俺も取れたよ~店長」

荒武さんは仕込んでいた小判を取り出して こんなのも取れた!と面白い事をやってるし、、

係員「私どものツイッターで皆さんの写真とか自転車をアップしても良いですか?」

店長「どうぞ、どうぞ。汚いオジサン達ですが好きにつかってください。」

集中しすぎて話してる人の顔をみる暇がない。
西三河ゴールドバークさんのツイッター記事

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20分経過したくらいだろうか
店長「取れた!4粒取れた!まだ取れてない人いますか?」

村上さん「俺まだっす。いいんです。取れなくても」

店長「だいじょうぶですよ。1個見つけるまではこの後のスケジュール潰してでも砂金取りしましょう。これ面白過ぎる。もうサイクリング止めて砂金取りだけしましょうよ」

しかし残り10分を切っても次の1粒すら見つける事ができず、
泣きの1回(を3回)やったあたりで1粒見っけ。

他の人達は満足したらしく追加料金にはなるがキーホルダーに取った砂金をいれてる。

僕も大きめのキーホルダーに入れる事にしたが、取った数が余りにも少なすぎて砂金の存在が見えない。

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帰り際に金箔を購入して次の目的地である尾畑酒造を目指す。今日の夜も日本酒会用の酒を別の酒造店で購入するのだ。
佐渡には数件酒造店があるので色んな味わいを体験しなくちゃね。

09時45分(予定15分遅れ)
大満足で西三河ゴールドパークを出発するとテンションMAXのまま走る事になり、僕ごときが時速37kmキープで巡航できる。
信号が少ないというものあるが佐渡には何か底知れぬものを感じる。

10時10分(予定より5分遅れ)
尾畑酒造では原酒やにごり酒など酒蔵限定の日本酒を購入
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どの酒が良いか全然わからないが、この店でしか買えない酒を選ぶの最適解だろう

酒選びも程々にして再出発して海沿いを北上していくと休憩予定場所でないのだが風光明媚な開けた場所が見えて来た。

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夫婦岩が観光スポットらしくすぐそばに、めおと岩ドライブインという大きな御土産屋さんもある。

店長「トイレ休憩となんか凄そうなので立ち寄りましょう~、減速~、止まるよ~」

雄大な景色を眺めているとドライブインの主人、従業員が出てきて、寄ってって、見てってとお祭り騒ぎ。
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店長「予定外ですけど塩ソフトでも食べながら景色でも見ましょ~よ。その前にワカメのポーズね」
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ここ数年、ワカメのポーズで写真撮影だよ~って言って「え~」とか「恥ずかしいよ~」とかいう声は聞こえなくなって来た。

以前はラブレター渡す前の中学生女子かよっていう
A子「え~どうする」
B子「行っちゃいなって」
A子「でも断られたら恥ずかしいし」
B子「大丈夫だって。ファイト♪」
A子「うん、じゃ頑張ってくる」

的なやりとりを写真前に毎回やってたのが面倒だったけど最近はワカメのポーズと言葉を発すれば
自動的に手を上げれるようになっている。

高橋さん「あれって、どっちが雌ですかね?」

荒武さん「ん?雌?もしかして夫婦岩の事言ってるの?」

菊地さん「夫婦岩に対してどっちが雌か?って表現する人初めてみました。あいかわらず表現力すごいですね」

12時05分
次の目的地は相川店のローソンを目指す。3日目は佐渡の北側をメインとする為、店がほとんどないという情報なのでスポーツドリンクや補給食を買って置く予定だったが、タイムスケジュールが大きく遅れ始めた事に焦って、日本酒を冷やすようの氷とウイスキーだけを買って他の準備を忘れてしまう。
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店長「ここからすぐのところが今日の昼食場所のパーラーツルヤです。肉スパライスカレーがお勧めですからね」

12時20分
若干道に迷いながらもパーラーツルヤに到着
さすが佐渡のソウルフードを提供している有名店。ツーリングのバイク集団や駐車場は御客さんの車で満杯。

店長「何人入れるか聞いてきますね。」
離れてしまうが、4人座れるテーブルが2つ空いてる。
メンバー達の元に戻り、先に8名が入り、空き次第残りで7名が入る手筈で店に入ろうとしてると、この旅最大の危機が訪れる。

村上さん「店長~。なんか変速がおかしいんですよ」

店長「了解っす。ワイヤー伸びたのかな?それとも輪行袋に入れた時にハンガーが曲がったか?ドレドレ・・・」

むむむむ、むむむむむむむむ!!!!
スプロケが回らない!!!

店長「こ、これ、フリーボディがぶっ壊れてるかも。空転しないね。スプロケ抜きの工具あれば今ある工具でもフリーボディ外せるかもしれないんですけど。さすがにそのスプロケ抜き工具を持ってきてないんです」

村上さん「えっ、えっ、え~~~。どうしよ」

心配してくれたメンバー達が集まりだしたが、とりあえず予定通りに8名は先に入って飯を食べてもらう事にする。
残ってくれた若松さんと荒武さん、飯土井さんとで知恵を絞り出す。

店長「とりあえず近くの自転車店にかたっぱしから電話して対応してくれるか聞いてみます」

若松さん、荒武さん、村上さん、私と手分けして電話で相談するも、もう自転車屋を止めたとか、電話繋がらずとかばかり。
今現在の場所から18km離れたところの自転車店がスプロケ外す工具はあるとのことだがフリーボディまで出来るかどうか・・という回答をいただいた。
両津港のレンタルサイクル店に相談するもメカニックは長期休みとのことで手詰まりか。
ホイールだけをレンタルさせて貰えないか相談するも、700cのロード用・リム用があるのかどうかも良くわからないとのこと。
そういえば、佐渡には多くのサイクルステーションが点在していたし工具も貸し出すと書いてあった。

電話して聞いてみると「サイクルステーション?ここが?工具?あるの?」的な感じな担当者にあたってしまった。
もちろん一般業務してる職員さんが貸し出ししてる工具とか、自転車の知識があるわけではないのは十分承知しているが焦っている状況ではジレッタイ。
当店だって嫁さんはどれが貸しても良い工具か理解してないし、工具の名前も全部は判らないだろう。

むむむぅ、困った。
でも幸い僕達にはサポートカーがあるから、飯食ったら予定通りの行程を進むメンバーと、修理に向かう飯土井・村上ペアに分かれてスプロケ外せる自転車店に向かって行動しようということに。

直れば最高。直らなければ中古のホイールを購入させてもらう。それも無ければスプロケを外した状態のまま戻ってきて直してみる。
無理なら・・・リタイアしかないのか。。。

13時05分(予定より40分遅れ)
テーブルが空いたので残りの7名も一気に店に入り肉スパカレーライスを注文。
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ただでさえ、時間が遅れ出してる状況でどの判断が正しいのか。
まぁ、腹が減っては良い考えも浮かばない。昼食を堪能しよう

佐渡のソウルフードと呼ばれる逸品が登場。
スパゲティ部分の肉はカリッカリに焼かれており旨い!スパゲティ自体はバターが強く和風な甘じょっぱい醤油タイプ。カレーライス部分は美味しい事は美味しいのだが際立ったという訳では無いのだが、スパゲティー部分とカレー部分が合わさった所を食べると旨さの衝撃が襲ってくる。
ボリュームも凄いのだが、無我夢中となってしまいあっという間にペロリ。

昼食を終えたら全員集合して今後のスケジュールを話す。

13時30分(予定より50分遅れ)
店長「この後ですが村上さんは飯土井さんと自転車屋に向かう事になります。僕達はこのまま予定通りに進みますが、予定より時間がかかってるので浮遊鉱石場跡は端折ります。それじゃ~ いくぞ~!」

メンバー「お~」

村上さんのホイールが直る事を祈るばかりであるが、私が気にしすぎると他メンバーに影響が出るかもしれないので私は気にしてない風を装いながら今いるメンバー達を盛り上げないといけない。
集団ライドでは封印している鈍感力を解放するしかないか。

パーラーツルヤを出発して500mも進むとすぐに大佐渡スカイラインへの標識が現れてきた。それと同時にすぐ横に浮遊鉱石場跡も見えて来た。

店長「立ち寄らないつもりだったんですけど、すぐそこにあるなら見ていきましょう~」

まさにラピュタっぽい遺跡が見えて来た。
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予定では穴の前あたりで「パズー、シーター 海に捨ててぇ」ごっこをやろうと思っていたのだが、
中に入れない様になっており観光客も多いので「パズゥ~」と叫ぶくらいにして後にする。

いよいよ大佐渡スカイラインに入ってるのか、登り出しから天明山とか鈴宇峠の入り口のような勾配が始まり、それがずっと続いている。

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1km近くそんな登り坂をいくと道遊の割戸が見えてくる。
本当に山が割れている。人間の欲望で山を割るというのは凄い。

13時40分(予定より25分遅れ)
すぐに佐渡金山の観光所入り口も見えて来た。
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ここから先は、岩崎さん、熊川さん、菅野さん、渡部さん、小野さんが頂上を目指して登り、残りの8名は金山見学だ。

店長「んじゃ今回は私先に行きますね。村上さん達から連絡あったら対応できるようにしたいので。」

菊地さん、高橋さん、神戸先生を引き連れて宗太夫坑コースに入る。
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小学校の宿泊訓練の時に、イワキの炭坑でも同じように人形がどのように掘っていたのか を再現したのを見た記憶がうっすらと残っているが、改めて大人になってみるものは新鮮だ。
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テレビなどでも取り上げられてる「馴染みの女にあいてぇ~なぁ~」のオジサン人形も見てみたいし。

トンネル内部は深く深く掘られており、今のように観光できるように整ってるならまだしも、当時の人達が真っ暗闇の中で仕事として採掘してたのかと思うと背筋が凍る思いだ。

そしてお楽しみの金塊チャレンジ。
数週間前から握力を鍛えていたが全く持ち上がらない。
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さらにお約束の金箔ソフト。

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金は味はしないと言われているが佐渡の金は旨い。
あまりの旨さに「ゴールドっ」って口走ってしまうほどだ。ウソだと思うなら佐渡に行って真実を感じて欲しい

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御土産屋も盛り沢山な店であるが、村上さん達が気になるので早々に次のチームに見学してもらう。

店長「もしもし村上さんですか?どうでした」

テレホン村上「あっ、店長。直りました。今戻ってる所です。ここからだと金山までは30分以上かかるかも」

店長「良かった!そしたら金山はもうちょっとしたら出発するので佐渡一周線のどこかで落ち合いましょう。僕達を追い越したら退避スペースあたりで待っててください」

テレホン村上「了解です。じゃ後で」

電話を切って数分すると大佐渡スカイラインを登坂してたメンバーも戻ってきた。
辛いと思ってた登り坂は勾配が下がる事はなくずっと同じままだったと。天明山のキツイ所が延々と何Kmも続いてましたと、満面の笑みを浮かべて涎をたらしながら喋ってるこりゃ、相当興奮状態だな。
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店長「みなさ~ん。村上さんのホイール直ったって~~!!良かった~。そしたら気合入れて出発しましょう。途中のどこかで合流します。じゃ~しゅっぱ~~つ」

メンバー「お~!!」

佐渡金山を出て5kmくらい走ったところで遠くで手を振ってる二人組を見つける。
飯土井さんと村上さんだ!

店長「二人組を見つけたよ~、減速~、止まるよ~」

村上さん「お待たせしました~」

店長「村上さ~ん、直って良かったよ~。なんだったんですか?」

村上さん「1件目の自転車屋では直せなくてスプロケ外しただけだったんですけど2件目を紹介されて。このホイールはフリーボディがイモネジで止まってるらしいのですが、そのイモネジが抜けかかってたっぽいんです。
店長「なんと!!そんなの聞いたことも無い。このホイールメーカーの構造的欠陥ですね。戻ったらすぐにメーカーにクレーム入れます。こんなのを売った私が悪いんです。ごめんなさい」
※帰宅後、完成車メーカーから変わりのホイール(別メーカー)交換してもらいました。

店長「全員揃ったなら百人力!つぎは尖閣湾揚島遊園です。」

途中、揚島遊園の橋と、姫津大橋を勘違いして長い下り坂を降りるが降り切った所で間違いに気付く。

杉岡さん「うわぁ~、間違いだって。結構降りて来たよね。」

神戸先生「俺は違うって言ったんだよ。でも店長そのまま行くんだもん」

店長「違うんですって。だってあの凄い橋がそれだと思うじゃないっすか。まぁ戻りましょう。チョチョイノチョイだから大丈夫」

後からは今だにブーブー言ってるみたいだが、俺の道間違いを欲してたくせに。欲しがり屋さん♪

元の道に戻って100mも行くと目的地の尖閣湾揚島遊園が見えてくる。たった100mの違いなのに間違える俺もすげーな。

15時20分(予定より20分の遅れ)
ここも佐渡の有名スポットらしくかなり昔に「君の名は」で撮影された場所らしい。
アニメの黄身の名はとは違うみたいだけど、前々前世を口ずさむのはしょうがない。
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顔出しパネル。あればやってくれるワラガイメンバーには感謝しかない。

昨日できなかった たらい船体験も出来た。これで思い残す事は無い。

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こんなに盛り沢山な場所なのに入場したのは、僕と荒武さん、若松オヤビン、高橋さん、但野さんの5名だけ。
わかってない。わかってないんだよな~あのオジサン達。こういう所にきたらとりあえず入場しておかないと。
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たっぷり揚島遊園を楽しんでメンバー達の元に戻る

店長「つぎは波蝕甌穴群です。なんて読むか判らないですが穴群です」

菊地さん「え~、また立ち寄るの?もう宿いかない」

店長「通り過ぎるくらいのレベルなので大丈夫ですよ。じゃ行きましょ~」

走り出すとグーグルマップで調べて見たことのある穴群が出て来たが案内看板が無いのでここじゃないのだろうか。

店長「あの辺が穴群っぽいですよね~。でも看板無いからもっと別な場所が有名スポットなんですかね~」

神戸先生「ん~どうだろうね~。それっぽいけどな」

なんて話してる内に穴群っぽい地域を通り過ぎる。

店長「さっきの所らへんが穴群だったんですね~。看板わからなかった」

佐渡は有名スポットというわりには案内看板が無い(見えない場所にある?)所が多い。

途中で弁慶のはさみ岩という場所を見ようと思って探しながら通っていたが、鎮目奉行の墓という看板をへぇ~ って見ながら走行してると、その奥に弁慶のはさみ岩があったりして、案内板はざっくりしてる。

信号がないので一度スピードに乗ってしまうと巡航速度が速い方が楽に感じるから不思議。

16時30分(予定外の場所。予定より10分遅れくらい)

二日目の宿となる みなと荘までのこり800mというあたりで

店長「減速しますよ~。もうちょっとで宿ですけど最後の観光スポットです。竜王大明神様の所です~お参りして行きましょう~」

菊地さん「店長、ここ違うと思うよ。店長が立ち寄ろうとしてた竜王大明神は5kmくらい手前にあったと思う。」

店長「そ、そんな馬鹿な」
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と見に行くと入崎弁天堂という場所。

店長「ま、まぁ、大きな違いは無いでしょうし、ここはここで素敵な場所ですって」

厳かな縄が禁則地であるかのようで、ここ入って良いの?やべぇ~んじゃない?
と騒いでいるが綺麗に手入れされてるような感じなのできっとここも有名な観光スポットなのだろう。
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店長「そろそろ宿に向かいましょう。もうすぐそこです」

走り出すと本当に5分もかからずに宿が見えてきた。

店長「あった~。そこだ~。みなと荘だよ~」

宿の前では2匹の猫がゴロゴロしている。

店長「んじゃ、俺チョット挨拶に行ってきますね。自転車の保管も確認してくるんで~」

とメンバー達に伝えてると玄関から若女将が現れる。

16時50分(予定より20分遅れ)
丁寧に挨拶いただき、今回も自転車はそのまま保管できる倉庫を案内してくれるとのこと。

なんだよ、なんだよ、佐渡は自転車乗りに最高な場所じゃないかよ。

当初の予定では「各宿で毎回輪行袋に入れる事になります」とメンバー達に伝えていたので、
何人かは小躍りしている。そりゃ僕も早く荷物を整理して着替えて風呂入って一息つきたいから本当に助かる。
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若女将さんに部屋を案内してもらうが、この日は他の御客さんが入ってないということで部屋を多く使わせてもらえるという好待遇をいただく。

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4人1部屋と思っていたが、2名だったり3名だったりで割り振り。
本当にすげぇ~よ、みなと荘さん。

ここで今日最後の事件が発生してしまう。

一通り部屋の割り振りを終えて、自分の荷物を整理していると奥の部屋から「くせぇぇ!!!!なんだこの部屋くっせぇええ」と聞こえてくる。

なんだなんだと見に行くと、3つ目の部屋の前で若女将が大爆笑している

僕もと近づいていくと「うわっ、くせぇぇえ」

廊下迄、強烈な納豆臭が鼻孔から入り脳天を突き抜ける鮮烈さ。
部屋が臭いのではなく、EさんとBさんの足のニオイが化学反応というか共鳴反応というかad:あぜふぉzせfm

ふぅ、

これは間違いなく共振作用だろう。サイコフィールドがみなと荘を・・佐渡島を包んでいた。
通常であればサイコフレームで行われる地球生命の集合無意識をエネルギーに転換するのだが彼らは足のニオイだけでそれを再現してるというのだ。
今、この状態の彼らならアクシズを押し戻せる力を宿してる状況であるが、そのパワーは全て弁解に使用してる。

Bさん「えっ、そんなに臭います?そんな事ないと思うんだけどな。僕達じゃなくて、そっちが臭いんじゃないの?」

Rさん「・・・・」

荒武さん「いや、臭せえぇって」

若女将「(今だ爆笑中)」

※宿は素敵な匂いです。臭いのは我々メンバーの一部に凄い方がいらっしゃっただけです。

店長「よしっ、風呂にしよ~。風呂。洗い流しちゃいましょ。今日は19時までなら女風呂も使って良いって。」

メンバー「了解~」

店長「Bさんって、どっち風呂いきました?」

村上さん「あれっ、女風呂の方に行ったはずですよ」

店長「じゃ、男風呂の方にしよう。ぜったいにバスマットも臭いがするだろうから。俺も風呂行きま~す」


・・・・くせぇ、こっちもくせぇ~

店長「若松さん、もしかすると、こっちの風呂にRさん入ってました?」

若松さん「ああ、さっきまでいたと思ったけど」

くそっ、あの二人別々に入りやがった。ワザとか?ワザとだな。
それにしてもこんなに強烈な事は15年間感じた事なかったけど今回だけは本当に凄い。

昨日の雨でシューズを良く乾かして無かったからだろうか。。
相馬にもどったら重曹でシューズ洗濯してください。

足を清らかにして、夕食前の練習会。
※もう臭わないよ。
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そしてお待ちかねの夕食。昨日は海鮮メインだったが、今回は海鮮+佐渡牛もついてくる。
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乾杯の音頭は渡部さんに。


食事会場にはいった瞬間はちょっと少ないのかなと思ったが、出てくる出てくる。
結局この日も食べきれずに残してしまいました。
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お酒と二日間の疲れで、まだまだ宴会中にも関わらず今日はギブアップオネムが数名でてくる。
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部屋に戻ってからは8畳部屋に15名がギュウギュウに押し入って部屋飲みタイム
尾畑酒造で購入した日本酒会開始。
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明日は最終日。大野亀や二ツ亀などの景色としての観光スポットは2か所あるけど基本は走行のみで約60km
Z坂付近の大きな登り区間が2か所あるのが気がかりだけど、きっと大丈夫!
と、23時過ぎになっても誰も部屋に戻らずに宴が続くのであった。


===ここから第3章です=====
==第2章は読みおわりましたか?===



15周年記念サイクリング ~第3章~

両津港に到着したワラガイ御一行様はというと、おけさ橋を通って、旅館やホテル、レンタカー送迎車用のの待合スペースに降りると黙々と輪行袋を広げてロードバイクの準備を始めていた。
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店長「飯土井さん、先に行って出来る手続きだけ済ませててください。すぐに組み上げて俺も向かいます。」

サポートカーを受けてくれた飯土井さんにはニッポンレンタカーの送迎車に乗り込んでもらい受付などを先に済ませてもらう。

いつもなら輪行袋を小さくたたむのが面倒だったりするが今回はサポートカーがあるので、大きめの袋に雑に詰込んで出発準備時間を圧縮。

店長「先にニッポンレンタカーに行ってますので追いかけてきてください。ゆっくりで良いですよ。向こうで私も手続きとか話聞かないといけないんで」

メンバー「あ~い」

まだ輪行準備をしてる姿が見られるが、これだけ人数がいればなんとかなるだろう。
折りたたみ自転車で参加してる菊地さんは10秒くらいで準備終わってるので一緒についてくることに。

菊地さん「店長、店長、そこにワカメモナカって看板あるよ。でも、店やってるかな?電気ついてないかも」

店長「今日は平日ですしね。明後日の帰る時にも寄って見ましょ~」

両津港の街中は一方通行が多く若干細いだろうか。まさに商店街という感じ。少し走るとニッポンレンタカーが見えて来た。
店の中から飯土井さんが手を振ってるのが見えてくる。
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万が一の為に、数名のメンバーも免許証を提示して運転できるようにしておく。
レンタルしたのはダイハツの軽バン ハイゼットカーゴ

15人分のバックパックとクーラーボックスを入れると、ちょうどいいくらいに満杯となる。

店長「準備完了です。とりあえず朝飯くいましょう。近くに佐渡独自のコンビニ ハーティウッズという所で調達します」

100mも移動すると見えて来た。
店内はセブンイレブンの1/4くらいの広さなのだが、弁当やおにぎり、サンドイッチ、総菜などが充実しておりひっきりなしにお客さんが出入りしていた。

店長「店前だと他の御客さんの邪魔になりそうなので、あいぽーと佐渡というところで食べましょう」

移動していくと海沿いに円柱形の様なオシャレな建物が見えて来た。
道の駅と記載されてるので、休憩したり、ここでも何かしら購入できるのか?と思ったら展示スペースのような感じだったので屋外で朝食を食べる事にする。

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地域が違うと【道の駅】といっても意味合いが異なるのだと変な感動を覚えた。

菊地さん「さっきから雨粒が落ちてきてるよね」

店長「う~ん、今から行く方向の空は明るしどうですかね」

荒武さん「無理だよ。ど~せ土砂降りだって。」

神戸先生「暑いからカッパ着なくてもいいんじゃない」

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店長「まぁ、僕達にはサポートカーがあるし途中で着替えても良いですしね。よし出発前にワカメのポーズと久しぶりにワラガイキャッツやりますよ」


店長「ワラガ~イ、キャッツ」

メンバー「ニャー」

店長「キャッツ」

メンバー「ニャー」

店長「キャッツ」

メンバー「にゃぁぁぁぁぁあああ」


09時45分(予定より30分遅れ)
店長「よ~し、佐渡一周ライド出発です!いくぜぇ~ひゃっほ~~~」

念の為に長袖ジャージを着ていたが、走り出すとすぐに汗ばむ暑さ。

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ほぼ無風で、雨粒は変わらず落ちてくるのだが眼鏡についた水滴が乾いてきたあたりに次の雨粒が落ちてくる程度なので問題無い。

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店長「なんか見えてきましたよ~、減速~止まりま~す。ここも有名なところっぽいです。」

荒武さん「店長、ここはなんてところなの?有名スポット?」

店長「わかんないです。なんとなくカッコいいから有名スポットなんじゃないっすか?とりあえず写真っと」

荒武さん「わかんね~のかよ」


佐渡一周線はトンネルが多いってのは予備知識であったが交通量が少ないのとトンネル内部が明るいので比較的安心して走れる。
多田海水浴場を過ぎると長いトンネルに突入した。今までも何か所かトンネルは通過してきたが今回のトンネルは入った瞬間から内部の
空気が冷たい。

店長「うぅぅ~わぁぁ~(ぅぅわぁぁ)、さむぅいぃっすねぇ(さむいっすねぇ)」

神戸先生「ここのトンネルは長いんだよ。ぜんぜん出口見えてこないし。半袖じゃ寒いな」

昔に家族旅行で佐渡に来たことがあるという神戸先生の地理のアドバイスを貰いつつ進んでいく。
後方を走るメンバー達もワァワァ騒いでるが声が反響して何言ってるか聞こえない。たぶん寒いって言ってるんだろう。

12時25分(予定通り)
最初の目的地である赤泊地域にあるワカメドーナツが有名なKOMADOさんを目指していたが、何故か見えてきたのは北雪酒造。
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店長「減速~止まります~。あれっ?ここも目的地ですけど、ドーナツ屋さんありました?時間は・・・予定通りに到着してますね」

神戸先生「まったく気付かなかったな」

荒武さん「てんちょ~、またやったなぁ~。つーか、平均速度早くね。30分の遅れを取り戻してんじゃん」

店長「気持ちよくてスピードに乗せちゃったら、あっという間でしたね。それよりも、なんでだろう。しっかり見ながら走ったつもりだったんだけどな。とりあえず今日の夜用に日本酒買いますよ」

北雪酒造さんにお勧めの純米酒と純米吟醸酒をそれぞれ一升瓶でチョイスしてもらう。

店長「すいません、この近くにコマドさんっていうカフェがあると見て来たのですが知ってますか」

北雪酒造さん「ああ、ここから10kmくらい手前にあるはずですよ」

店長「えええぇぇ、戻ります?ワカメドーナツ食べたい?」

飯土井さん「店はあったのは見つけたけど、やってなかったよ」

店長「グーグルマップではやってると・・・今日は平日だから休んじゃったのかな?んじゃ、もうすぐで小木港でタイ焼きで有名な十千万があるのでそこで甘味休憩しましょう」

高橋さん「えっ、店長もうすぐ昼になるけどタイ焼きだけで終わらせるの?」

店長「いろんな味があるんで満喫してください。夜飯は海鮮物をめいいっぱい食べれるんですから。よ~し、しゅっぱ~~~つ」

一度歯車が狂いだすと連鎖してくるのは世の摂理なのか、十千万に到着するも閉店中。
なんだ、なんだ、なんなのだ!グーグルマップには・・
と言い訳しても後方のメンバーからは突き刺さるような視線を全身に感じる。

にじみ出る脂汗を拭いつつ

店長「ははは、店やってないって。ははは」

杉岡さん「どうすんの?店長」

荒武さん「ラーメンとか暖かい汁物食いたいな」

小木港についたあたりから雨粒だったものが、本物の雨に切り替わっていたので気持ちがわかる。
さすがに肌寒さを感じるようになっていた。

店長「ちょっと戻ったところにフェリー乗り場っぽい大きな建物と食事の看板でてたからそこに一旦行きましょう。着替えたいし」

01時15分(予定より5分遅れ)
フェリー乗り場と併設されてる小木屋という巨大な建物に戻ると自転車の見張り番と先き飯組に分けて一息つく事にした。
これだけ巨大な施設であれば、豊富なメニューが揃ってるだろうし食べ物の文句はでないだろう。

すると、
先き飯組の様子を見に行った熊川さんが慌てた様子で帰ってきた。

熊川さん「メニューですが蕎麦とか汁物は終わっててホタテ釜飯とイカ釜飯、ブリカツ丼の3種類しか出来ないって。釜飯は出来るまでに20分かかるって。何人かは釜飯頼んでますよ」

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くぅぅ、タイムスケジュールも予定通りに進んでたから多少のイレギュラーはリカバリーできるだろうと思っていたが、ちょっと無理すぎる。急いで矢島交流体験館にキャンセルの電話をしよう。

店長「すいません、ええ、えぇ、今日たらい船を予約してたものですが、えぇ、キャンセルでお願いします」

たらい船の人も雨の中漕ぎたくないだろうし、スケジュールの調整を考えながらサポートカーで着替えをしていると熊川さんから電話がかかってくる。

熊川さん「あっ、店長ですか?もうブリカツ丼終わったって。それと1時30分がラストオーダーらしいです」

くっ、終わった。

着替えを終えて、自転車見張り番の人達の所に戻ると菅野さんだけで他の人達は1Fの御土産コーナーに行ってるとのこと。
さっきの話は既に聞いてるようで昼飯は諦めた様子。

ただ、諦めたといっても残り32kmを雨の中走るには炭水化物などのエネルギー源が必要になる。食べないのは駄目だ。
くそっ、御土産を買ってそれを食べるしかないのか・・・

店の中に入っていくと奥の方にコーヒースタンドがあり、見慣れたオジサン達が座っている。
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但野さん「あっ、店長。ここ、みかん餅食べれるみたいですよ。ただ暖めるから早く注文しないと時間かかるかも」

店のなかを見渡してくるが、御土産のカステラやラスクなどしか販売しておらずコーヒースタンドに戻ると、みかん餅の全容が見えていた。

店長「なんにも無かったです。僕も みかん餅にします。」
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くっ、佐渡に来て最初の昼にみかん餅って、ほんの少しも考えに入って無かった。でもこれしかないのか・・・
そもそも みかん餅ってなんなんだ。
※帰宅後調べたら佐渡はミカン栽培の北限であり佐渡グルメの一つとのこと。失礼しました。

先に食べ始めてる但野さん達は意外にも旨い旨い!と食べてる。
ほう、これは期待できるのか?餅というだけでエネルギー源としは最高ではないか!

出来上がった みかん餅を食べてみると中に何も入っていないのだが、みかん味の餅にみかんジャムが乗せられているというもの。
冷凍をレンジでチンしてるからホンワカと暖かい。

暖かい食べ物に喜んでいると、隣では渡部さんと飯土井さんがパフェらしきものを食べ始めている。
この二人には寒さを感じる器官がないのだろう。

みかん餅という昼食を終えて戻ると、ブリカツ丼などを食べて来た先き飯組がぞろぞろと帰ってきた。

神戸先生「店長達は飯どうしたの?」

店長「えっ、ええ、みかん餅というのを食べました」

先き飯組達からは憐みの様な眼差しが降り注ぐ。

店長「但野さん、みかん餅旨かったですよね~。最高でしたよね~」

但野さん「えっ、ええ。まあ。でもブリカツ丼食いたかったなぁ」
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全員が戻るのを確認して今後の作戦を相談する。

店長「まぁまぁ雨降ってきましたし、時間も少し押してきました。予定コースを変えて350号線で短縮したいと思います。」

菊地さん「さっき飯食いながら早く宿に行きたいねって話してたとこだったんですよ。良かった、良かった」

村上さんと杉岡さんは雨降るわけないと雨カッパを持ってこなかったとのことで、天を仰いでいる。
ワラガイサイクリングの大型イベントでは雨降るのが当たり前と思って欲しい。
いや、雨が降らないと不安になってくる。
晴れ間でサイクリングできちゃったら、その日悪い事が待ってるのじゃないか?と思うようになった。

今までのワラガイロングライドでもそうだが短縮ってことは、大抵山を登る事になる。
今回も多分に漏れず山を登りだす。
ここまでほとんど平坦であっとこもあり足は残ってるので登る事は問題無い。
短縮することで10km短くなり約20km程で宿に到着だ。


とはいっても最低でも1時間はかかる距離。気をつけて行こう!

15時45分
店長「長浜荘が見えて来たよ~。宿に到着だよ~。」

神戸先生「意外と長かったな」

店長「ちょっと早いですけど宿の人に挨拶してきますので他の人達を見ててください」

菅野さん「あいよ」

僕達のざわつきに宿の方から顔を出してくれて、丁寧に対応してくれる。
ロードバイクも車庫からバスを出してくれてて、そのままの状態で保管してくれるとのこと。
これはありがたい!
今から輪行袋に入れるとなったら面倒だったもん。

長浜荘では食事スペースと民宿スペースと建屋自体がわかれており、民宿入り口で軽く着替えつつ部屋に移る。

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着替えを済ませるとありったけのハンガーを使って、ジャージなどを乾かす。
部屋内部のエアコンも除湿全開だ!

古新聞を多くいただき靴内部に入れて乾燥させないと臭くなるもんね。納豆のニオイするようになるもんね。
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一息ついたら今度は風呂だ。先に入ってた杉岡さんが鯖湖湯より熱かったよ~と言いながら風呂から出て来た。
すでにバスクリンが入ってる風呂は初めて。これで良い、これが良い。

17時00分
食事時間まで1時間も余裕があるので早速、日本酒会の練習会開始。
私の居場所は部屋の出入り口近くになってしまった為、大勢のメンバー達が歩き回るので誰かはわからないが納豆くさい。
風呂入ったはずなのに納豆くさい。

納豆ポイントから少し外れるようにして試飲開始。
村上さんの差し入れとなる 仙禽 ( せんきん ) さくらが旨い。微炭酸が残りつつ香りが心地よい。

外は晴れて来たので散歩することに。
長浜荘のすぐ裏手には海が広がっていた。
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菅野さん「店長、そこに亀の手が張り付いてますよ~」

と言いながら生食始めている。
ワイルドか!

今、自分達が佐渡の海で戯れているんだ~という感動の中、時間が過ぎ去りいよいよ夕食。
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杉岡さん「すっげ~量。こっからここまでが一人分なの?この船盛は3人で1つ?食いきれるの?」

など至る場所から喜びの声が聞こえてくる。良かった。喜んでもらえた。

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15周年イベントが開催できた事を感謝しつつ、若松オヤビンに乾杯の音頭を取っていただく。

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カニは一人1杯ついてくるし、ギャルピースしてるし、オジサン達はいつの間にか眠くなってるし、
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部屋に戻ってからは北雪酒造で購入した日本酒で日本酒会が夜遅くまで続くのであった
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意図せず冷凍庫にいれてしまった日本酒が、シャーベット状になってて超うまい!!

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===ここから第2章です=====
==第1章は読みおわりましたか?===



15周年記念サイクリング ~第2章~


当初の予定では北海道の夕張であった。
移動手段は飛行機とフェリー過去辿った道であり要領は得ている。
違うのは目的地と走る道くらいだろうか。
知識があれば危険は減る、ただし減った分だけワクワクも減る。

リスクとワクワクを天秤にかけるしかないのだ。

本州に住んでる僕からすると北海道というデカい離島を経験した(北海道民からすれば本州と呼ばれてる方が離島なのかもしれないが)そうなったらサイクリストで行ってみたい離島 TOP5に入る佐渡はどうだろうか。
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ホームページを見れば佐渡がどんなところなのか、グーグルマップを見ればどんな道が待っているのか知識として情報としては入ってくるがインターネットからだけの知識では
「口に入れたことのない食材を何となく鍋に入れて煮込んでいるような状態」実際にその場所に立つことによりサイクリストとして3秒前の自分とは別次元に立っている事になるのだ。
呪術師として黒閃を経験したことがあるかどうかの違いとなってくる。

おっと第1章に引きずられて小難しい文章を綴ってしまった。

ようするに、そんなこんなで佐渡を目指すことになったのだ。
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2023年05月26日(金)
早朝01:40
「寝坊しました」なんて断末魔を聞きたくないので参加者全員へモーニングコールを実施する。

早朝01:50
飯土井さん「店長おはよ~、フロアポンプも持つから」
5年前の北海道ライド時に雨具が無い事で死ぬ一歩手前だった経験から防寒着、雨具を入れてパンパンに膨れ上がったバックパックを背負う。
最初の集合場所までは500mなのだが、輪行袋も担いで歩くとなると500mはなかなかの距離。
飯土井さんの朝一の優しさに癒されながら集合場所のセブンイレブンへ向けて出発。

早朝02:00
駐車場にはすでに会津観光の大型バスが到着しており運転手さんと挨拶を交わす。

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セブンイレブン松川店は23時で閉店するようになってたようで、ブラインドの隙間から出てる店内の明かりを頼りに輪行準備をしてる人影が見える。
店長「おはよーございます。どうですか?準備できてます?」
但野さん「あっ、店長。おはようございます。う~~ん、このあとどうやるんだったっけ」

早めに到着して窓明かりを頼りに準備を始めていたが苦戦しているようだ。
本来なら郡中トラベルにロードバイクをそのまま乗せる事ができるサイクリングバスを手配していたのだが、2週間前になってバスが故障したとのことで
通常の大型バスへ変更となった。

店長「運転手さんに飲み物の差し入れを隣のローソン行って買ってくるのでもうちょっと頑張っててください。」

オニギリやコーヒー、差し入れ用のペットボトルコーヒー、お茶などを購入して戻ってくると菅野さんが到着していた。

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但野さんの輪行手伝いをしてほぼ完了というあたりで荒武さんも到着。

店長「この場所から乗る人はこれで全員なので準備出来次第出発してもらいますね~」

次の集合場所となるスポーツアリーナ相馬。
到着すると輪行袋にも全員入れ終わっており後は乗せるだけの状態。

村上さん「輪行袋が久しぶり過ぎて、なんだかわからなくなってとりあえず袋に入れただけです」

高橋さん「同じく。なんか入らないんだよね。袋小さくなったんじゃない」

出発前に全員が高揚してるのがわかる。若松オヤビンの奥さんも見送りにきてる。

店長「必ずや連れて帰ってきますので安心してください!」

大型バスの後方はサロンタイプに座席を調整していただいたので、広い空間に輪行袋を並べて置いて行く。
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早朝02:50
点呼ををとり、
店長「よ~し、行きましょう!佐渡へ。出発進行~。とにかくバスでは寝るようにしてください。佐渡に着いてから長いですからね」

メンバー「了解で~す」

・・・
・・

早朝05:40
バス運転手「そろそろ 阿賀野川サービスエリアですよ~」

店長「皆さん、起きてくださいね。必ずトイレには行ってください。まだ時間あるみたいなので15分くらい休憩するので軽めの朝食してください。ただ両津港に着いたらすぐにハーティウッズという地元コンビニで朝飯なので程々に。」

メンバー「あ~い」

寝起きなのか、気の抜けた返事が返ってくる。
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店長「寒いっ!!」

炭水化物が足りなくて体を温めきれてないのか、奥歯がガタガタいうくらい寒い。

熊川さん「放射冷却ですかね」

サービスエリア内のコンビニでホットコーヒーとオニギリを買って体を温める。
太陽の日差しは暖かいのだが空気が兎に角冷たい。新潟の朝は寒いのだろうか。

店長「天気は良さそうですね。ただ佐渡までまだ遠いからこれからどうなるか。まぁ大丈夫ですよ。どれ、そろそろ出発時間ですよ。出発前にワカメのポーズしておきましょ」

運転手さん「あっ、私が撮りますよ。」

店長「いえ、いいんです。逆にいっしょにポーズとってください。」

運転手さん「えっ、私も写るんですか?」

店長「どうかお願いします!」
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06時40分
佐渡汽船フェリー乗り場に到着。

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すでに到着していたドクター神戸とも無事に合流。これで佐渡ライドの登場人物が全員揃ったので一安心。

店長「んじゃ私は先に窓口にいって全員分のジェットフォイル乗船手続きしに行きます。後で追いかけてきてください」
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佐渡汽船職員「団体で自転車で予約されてた方ですね。それでは乗船チケットと手荷物チケットを往復分です。7時に案内しますので改札を通って中の踊り場に輪行袋を置いててください。その後7時30分に他の御客様の前に案内しますのでお集まりください」

店長「了解しました。よろしくおねがいします。」

タイムスケジュールを作成してる時は余裕があるかなと思っていたが実際にその場となると意外にもあっという間に時間が迫ってくる。
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一番乗りでジェットフォイルに乗らせていただくと乗員の指示で輪行袋の置き場に案内され、乗員さんに渡すと綺麗に輪行袋を置いてくれる。

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下船する際には一番最後ですよと案内されると続々と乗客が入りだす。


ほぼ満席状態となる。一般のフェリーだと約3時間かかるのがジェットフォイルだと1時間というのは魅力的なので選択する人も多いのだろう。
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程なくしてジェットエンジンの音が響いてきて出発の案内が入る。

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船体が完全に水面から持ち上がって航行するというのでドキドキしたが、体感的にそれほど船体が持ち上がった感覚はなく進みだす。
時速80km近く出てるというが全く揺れる事がない。
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少しづつ佐渡島が見えて来た。
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近づくにつれ緊張も高まってくる。


09:00
遂に上陸!念願の佐渡島に降り立つことが出来た。

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そして、やっと次章からサイクリングの話に入る事が出来るのであった。


15周年記念サイクリング

街のママチャリ屋さんとして生まれ育った相馬市で15年も仕事を続けることが出来ました。
これも当店を利用してくれてる皆様のお陰です!
この感謝を伝える為にも常日頃からワラガイサイクリングを盛り上げてくれてる仲間達と、日本で3本の指に入るであろう有名な佐渡一周サイクリングをして相馬市でのサイクリング文化にフィードバックできるよう体験しようじゃないかと計画となりました。

さて今回の旅はどうなることやら・・・・


両津港についてからは、コンビニで朝食を準備して出発。

途中、赤泊にてワカメドーナツで小休憩。

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ワカメといいながらも、風味ではなく食感でワカメもちもち感が出てるドーナツ。
これなら何個でも食べれちゃう!
が、この後も小木港でタイ焼きなので、1個だけで再出発。

小木港では十千万(とちまん)でタイ焼き休憩。玄米粉の軽やかな歯ざわりと美味しい餡に疲れた体が癒されていく。但野さんなんて止まらずに3~4個も食べちゃってる。

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そしてたらい船体験。
前後に修学旅行生が予約していたのでギリギリなタイムスケジュールの中、タライに翻弄。
無題

一日目の宿となる長浜荘についてからは美味しい料理に舌鼓
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二日目は砂金取りとパーラーツルヤに立ち寄りつつ、みなと荘に到着。

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入り口ではすでに2匹の猫が出迎えてくれるというニクイ演出にオジサン達もほんわか気分。

3日目はメインイベントとなるZ坂の登坂と、大野亀、二ツ亀の見学。

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大野亀近くになるとそこら中にカンゾウの花が咲き乱れてて巨大な岩とお花畑の不思議な組み合わせに感動。

こうして15周年を祝うイベントが無事に終了となりました。
節目の年なんて大きなイベントするキッカケなだけで、いつであっても大切な日々ですが、
コロナ渦が収まった事を祝う意味でも開催できて本当に良かったです。
車で行けばたった1日で回れるところを、わざわざ苦労して自転車で走る意味は何なのか!?
一緒に走り出せば理解できると思います。
このブログを見てくれてる貴方もそろそろ人生を楽しんでも良い時期に来てます。
残りの人生の楽しみをワラガイに掛けてみませんか!


おわり



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・・・・・

・・・

・・



という夢を見ていた。


バス運転手「そろそろ 阿賀野川サービスエリアですよ~」

はっ、そうだ僕達は今バスに乗って新潟を目指していたんだ。

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早朝2時50分に、スポーツアリーナ相馬を大型バスで出発していたんだ。
少しづつ現実が思い出されてくる。
時折、強い日光が照りだしてくるが佐渡がある方向はどんよりと厚い雲がかかっている。
そういえば今日の佐渡の日本気象協会の天気予報は午後から雨予報になっていたような。
きっと大丈夫!
大丈夫だよね?
大丈夫って言ってよ!

店長「たすけてぃぃ~、ワラえも~~~~~ん」


スケジュール
5月26日(金)
02:30 セブンイレブン相馬松川浦店
02:40 スポーツアリーナ相馬乗車開始
02:50 福島県相馬市スポーツアリーナ相馬出発
06:50 佐渡汽船新潟ターミナル到着
07:25 ジェットフォイル搭乗
07:55 新潟港出発(ジェットフォイル)
09:02 両津港到着(ロードバイク準備)
09:15 出発(ハーティウッズ立ち寄り)
10:10 赤亀風島なぎさ公園(スタートから15km 5分休憩)
11:50 赤泊エーコープ(前休憩より33km地点。赤泊港北埠頭公園で昼食休憩20分)
12:25 北雪酒造で寝酒購入
12:35 出発
13:10 小木港到着(小休憩10分) 土千万でタイ焼き
13:20 出発
13:30 矢島体験交流館(30分)
14:00 出発
14:15 宿根木見学(15分)
14:30 出発
16:30 宿到着
17:00 風呂
18:00 夕食

5月27日(土)
06:30 起床
07:00 朝食
07:50 出発準備
08:15 出発
08:40 佐渡西三川ゴールドパーク(砂金取り)
09:30 出発
10:00 尾畑酒造
11:10 ローソン佐渡相川店(翌日用補給食・どりんく)
11:30 パーラーツルヤ(昼食1時間)
12:40 浮遊鉱石場跡(約15分)
12:55 出発
13:15 佐渡金山 宗太夫坑コース(A班、B班 各40分)
A班13:20~14:00見学、14:00~14:40登坂組、見張り番に分担。
B班13:20~14:00大佐渡スカイライン登坂、14:00~14:40見学
店長13:20~14:00自転車見張り番14:00~14:40見学
14:40 出発 
15:00 尖閣湾揚島遊園(30分)
15:30 出発
16:00 龍王大明神(小休憩10分)
16:10 出発
16:30 宿到着


5月28日(日)
04:27 朝日(日の出)
07:00 朝食
08:00 出発準備
08:30 出発
10:00 大野亀ロッジ(ソフトクリーム休憩 30分)
10:30 出発
10:40 二ツ亀到着(20分観光)
11:00 出発
12:20 両津港到着
12:30 食事休憩
13:40 輪行袋準備
14:05 ジェットフォイル搭乗手続き
14:35 両津港出発
15:42 新潟港到着
16:10 バス乗車
16:20 新潟ふるさと村立ち寄り
17:30 新潟ふるさと村出発
・途中PAかSAでトイレ休憩
21:00 スポーツアリーナそうま到着

参加者
店長
荒武
菊地
高橋
神戸
若松
但野
小野
熊川
但野
岩崎
菅野
杉岡
村上
飯土井
の15名


第1章「佐渡だけどマゾ」


私の名はワラガイ。かつては相馬市で自転車業を営む平凡なママチャリ屋であり、退屈な日常と戦い続ける週末だけのサイクリストであった。 だが、あの朝、佐渡汽船のジェットフォイルから目撃したあの衝撃の光景が私の運命を大きく変えてしまった。 
ジェットフォイルで両津港に到着したその瞬間から世界はまるで開き直ったかの如くその装いを変えてしまったのだ。 
初めての町、初めての角店、初めての公園・・・。違和感を覚えるのは当たり前だが何かが違う。 

路上からは佐渡一周してるサイクリストの陰が消え、甲高いラチェット音も途絶え、サイクルボールのチェックインをする人の姿も無い・・・。 
この町に、いや、この世界に白い雲という言葉だけを残し、あの懐かしい青い空は突然その姿を消してしまったのだ。 
数時間を経ずして荒天という名の時が駆け抜けていった。かくも静かな、かくもあっけない終末をいったい誰が予想したであろうか? 
人類が過去数十年にわたり磨き上げた技術で信頼を勝ち得ていた天気予報の信頼など空から落ちてくる雨粒とともに朽ちていった。。 
しかし、残された我々にとって雨粒とは新たな始まりの合図に過ぎない。 
雨の天気を告げたその瞬間から、我々の生き延びるための戦いの日々が始まったのである。 
奇妙なことに落ちてくる雨粒は暖かく持参してきた豊富な防寒着や雨合羽の装着は不要としていた。 
そしてさらに奇妙なことに、空に広がる雨雲は明るい状況を維持し今すぐにも一筋の光を降ろしてくる希望を与え続けてくれている。

あの運命の朝からどれほどの時間が流れたのか、しかし、今、我々が進み続けるこの世界に時計もサイコンも無用だ。 
我々は土砂降りになりそうでならないサバイバルを生き抜き、 
かつていかなるサイクリスト達たちも実現しえなかった地上の楽園を、あの永遠のシャングリラを実現するだろう。 
ああ、選ばれし者の恍惚と不安共に我にあり、 
人類の未来がひとえに我々の双肩にかかってあることを認識するとき、めまいにも似た感動を禁じ得ない。 

ワラガイ著 ロングライド前史第1巻 佐渡に降りたち 序説第3章より抜粋」




===ここから後編です=====
==前編は読みおわりましたか?===


2023’春だ一番!ワラガイ祭り~後編~

飯坂線に揺られる事、約30分。
今までなら興奮するのは最初の10分くらいで、残り20分はうたた寝TIMEなのだが今回はお喋りが止まらない。
久しぶりの飯坂線組と初めて飯坂線組が興奮しまくっている。

あっという間に飯坂温泉駅に到着し裏口からスロープを通って出口へ。
もちろん切符は駅員さんに渡しました。

飯坂温泉駅前は「THE温泉街」って雰囲気が出てるから好き。

店長「あっ、そこに良い感じのベンチあるじゃないっすか!ちょっとちょっと、ブログのネタになってくださいよ」
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Aさん、Bさん「いいよ。」

店長「ん~、もっと、こう雰囲気でないかなぁ~」

Aさん、Bさん「こう?」
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店長「いいね~いいね~。ナイスです。ナイスです。ナイスですよぉぉおお」

熊川さん「何やってんですか・・・」
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店長「よ~し次はクリムラ行って弁当注文したら温泉入りますよ~」

メンバー「お~~!」

もう何度来ただろうか。福島県最強の弁当屋といっても過言ではないのかもしれない弁当店「クリムラ」今までは頑なに「こってりソースカツ丼大盛」であったが、前回の時に胃もたれするという愚行を冒してしまったので今回は菊地さんが一押しにしていた「カレーカツ重」にする。
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カツ丼の横にカレーが掛かっていて、それぞれの美味しさが2度味わる事ができる。
しかも終盤になるといつの間にか混ざってカツカレーになってしまうという魔法の様な弁当らしい。
メンバー達にもカレーカツ重への思いを熱く語っていたら、ほぼ全員がカレーカツ重へ。
但野さんの注文前でカツが売れ切れでハンバーグカレーに変更になってしまったほど。

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11時に取りに来ると伝えて、こんどは波来湯へ。
鯖湖湯と違って加水されて温度を調整してある浴槽と源泉かけ流しの浴槽と楽しめるので断然波来湯に!
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伊藤さんが足湯だけでいいから自転車の見張りしてくれるというので、遠慮なく全員で波来湯へ。
建屋内に入ると先客も多くいた為か、順番待ちをすることに。

30分程温泉を堪能したら、戻って弁当を取りに行く組と、ラジウム卵を買いに行く組、見張り番と別れて出発。

ラジウム卵を買って戻ってくるが弁当組が帰ってこない。まだ出来てないのだろうか。

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でもこの空腹時間が最高のスパイスになるのさ・・・
と思っていると、
空腹を我慢できなくなったのか、若松オヤビンと神戸先生がラジウム卵の一部を割って【チューチュー】吸いだした。

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店長「えっ、えっ!?どうしたんですか?チューチューして。もうすぐ弁当来ますよ」

若松オヤビン「いいのいいの。これが旨いから」

そうか、45歳になったばかりの僕にはラジウム卵の本質に迫る事は出来ていなかったんだ。
60歳を超えてるオヤビンなんかは、バブル時代を謳歌してる世代だろうから飯坂温泉の達人に違いない。
普通にラジウム卵を食べる行為なんかは、すでに数十年前に通り過ぎた通過点でしかないのだろうか・・
はっ・・!!孵化か!
若松オヤビンと神戸先生は口の中でラジウム卵を孵化させようとしているのだろうか。

孵化プレイを楽しんでるオヤビンに恐る恐る訪ねてみる。

店長「お、オヤビン・・・か、殻も食べたりするんですか?」

若松オヤビン「殻は食べないよ」

ふぅ~、殺されるかと思った。


などとしてるとやっと弁当組が手を振りながら帰ってきた。
そして遂に カレーカツ重との対面を果たす。
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美しい。
金色の水面に卵を纏ったカツが浮かんでいる。
それはまさに枯山水の如く。
カレーとカツをもって庭園を描くとはさすがクリムラである。

食事時間を1時間と見ていたが、あまりの腹の減り具合で15分で全員が完食し、
出発することに。

天気予報通り12時近くともなると風はだいぶ強くなってきていた。
飯坂温泉を出発して走り出すと漕がなくても時速20kmくらいの追い風が始まりだす。

前回見つけた裏道を通るとすれ違う車は1台きりで追い風を楽しみながらの帰路だ。
少しでもペダルを回そうものなら時速30kmを軽く超えてくるので気分だけはグランツール。
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あっという間に梁川に到着すると復路でのお楽しみである玉泉堂のチョコバナナだ。
これを食べる事も想定して弁当を大盛にしていない。

去年来たときはチョコバナナが山盛りで売られていて、一口食べるとバナナの豊潤な香りが鼻孔を突き抜けやがる。
その後にチョコの甘さが追いかけてくるという衝撃を2段構えにした逸品。

店長「じゃ半分の人は残って先に買いに行ってください」

残ってる人達とチョコバナナによる猥談に華を開かせていると

熊川さん「駄目でした~。売れ切れです~。店長、あれっ、あの人、箱買いしてるのきっと中身チョコバナナっすよ」

店長「なにぃ~~、チョコバナナが無いだと!!アワワアワワ」

但野さん「どうします~?ここ団子も美味しかったですよね。なにか買いますか?」

伊藤さん「諦めよう。ここにはチョコバナナを求めて来たのに他に妥協したらそれは負けとなる」

店長「そうですね!チョコバナナはまた別の機会がありますね」

若松オヤビン「ドリンク補給はしたいな」

熊川さん「それだったらすぐそこにセブンイレブンあったから寄りましょう」

店長「そうですね。んじゃ、セブンで休憩して松坂峠に入りましょう。」

到着して自転車番をしていると荒武さんがニコニコしながら戻ってきた。

荒武さん「店長これみて。もう無いかも」
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手にはスポーツドリンクと小さな黄色い四角なもの。
良く見ると チョコバナナクレープと書かれているではないか!!
荒さんもチョコバナナの口になっていたのか。

そんなのを見せられたら俺も我慢なんてできやしない。

急ぎ足でスイーツコーナーでチョコバナナを手に取り購入完了。

店長「うま~い!チョコバナナうま~い。生クリームとクレープ生地が重い気もするけど、うま~い」

他のメンバー達もデザートは食べたかったようで、同じようにチョコバナナクレープを食べてる物、マンゴーアイスやジャイアントコーンを食べてるメンバー達。

一通り休憩を終えたら、いよいよ松坂峠となる。

去年は蔵王対策で全力で登ったが今回は止めとこう。のんびりと行くんだ~
と思っていると前方にサイクリストが登っているのが見えてくる。

のんびりと走っているのがわかるが、速度がほんのちょっとだけ違う。
少しづつ近づいていくが決して僕達が速いわけでは無いし、後ろに張り付いてしまうのは申し訳ない。
かと言って「抜かす」ということは逃げ切る自信があると相手に伝えるという事。

抜かされた側というのは、逃げる獲物を追う捕獲者モードとなり追いかけたくなるものでもある。
抜かしたものの登坂途中で「がんばれ~」と抜かされ返された場合はいたたまれなくなる。

どうする、俺。

でも少しづつ間隔は迫ってきた。
そろそろ判断しないと相手が気付いたら失礼にあたる。

店長「う~~~ん、行くか。行きますよ」

前を走るサイクリストを抜いたが為に松坂峠をゆっくりと堪能する予定が、本気で逃げるモードとなってしまった。

こうなったら覚悟を決めるしかない。
気合を入れるがさっき食べたチョコバナナクレープが胃を痛めつけてくる。
全集中のワラガイの呼吸は胃でするものだからバックパックのお腹部分のベルトが窮屈でゲロが出てきそうになる。
本気の逃げモードのはずが、あっという間に杉岡兄さんに抜かされて置いて行かれる。

あれっ、あれっ、全然走れないぞ。
今年はローラー台練習する時間に娘にメタルスラッグ3のお誘いを受けてゲーム三昧だったから弱くなったのだろう。

1年ぶりとなる松坂峠はもう頂上かなと思ってからがスタートで、終わりだろうと思ってから4回のつづら折りを抜けて頂上の様な景色が見えてから6回のつづら折りを超えて「あぁぁ、脚が攣る」と思ったらゴールという鬼のような峠。
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なんとかゴールするも、血の味のする痰がからんでくる。

すぐ後ろからは菅野さん、但野さん、神戸先生と続いてゴール。
全員が無事に松坂峠を攻略。これで佐渡ライドも安心だな。

松坂峠からは、ずっ~~~~~~~と長い下りを経て不動尊キャンプ場近くのトイレへ。
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熊川さん「下りの間、眠すぎました。何度か意識飛びそうになったもん」

他のメンバー達も疲れが見えてきたので、裏旗巻をやめて簡易ルートとなるプリティ旗巻でゴール。

僕達の聖地である旗巻峠の麓で神戸先生に音頭をとっていただき解散式となりました。
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今年もいよいよサイクリングシーズン開始となりました。
失われたコロナの3年間を取り戻すべく今年は全力で遊んでいこうと思います。
ブログの方も昔通りに画像を掲載しながら話に尾ひれを付けつつ過剰描写で書いていこうと思います。
コロナ渦でなんとなく出不精になってた人もワラガイサイクリング復活してオジサンの青春を謳歌しましょう!
ブログを見てくれてる皆様にとっても楽しい一年が始まりますようお互い楽しんでいきましょうね!


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